旅での経験を仕事に活かせる人が実践していること2つ
“バカンス休暇”という言葉がいまだに現役なイタリアですが、さすがに最近では、1か月もの休みをもらえるのはだいぶ減ったといわれています。
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リゾートから帰ってきたばかりの知人男性(自営業)に、「バカンス後に休みボケにならないの?」と聞いてみたところ、「バカンス中でも仕事のアンテナはちょっとだけ立てておく。見たり聞いたりしたものに何かピンときたら、メモしておくんだ」という答えが。やり手の彼らしい答えだな~と思ったものです。
多くの人がバカンスを取り、リフレッシュして帰ってくるここイタリア。しかし、成功する人はバカンスの時間にも「何かしらつかむ(学ぶ)」ように感じます。
今回は、非日常の空間でつかんだものを、人生や仕事に応用している人が何を実践したのかについて、ご紹介します。
■1:タブレットと旅する
シェフの知人男性は、アジアへバカンスに出かけることが多いそうです。
普段使っているスマホやカメラは家に置くそうで、
「タブレットがあればスマホもカメラもいらない。バカンス中に雑用の電話でわずらわされたくないし、どうしても必要な連絡があればタブレットで電話をかける。カメラは重いし、写真を撮るしかできないからね」
と、タブレットだけ持っていくのが習慣です。
アジアの料理が好きな彼には、旅行先で食べるものを写真に収めるのも楽しみのひとつで、
「タブレットで写真をとってから、寝る前にベッドの中でピンと来たものにコメントをしておくんだ。『テーブルコーディネートのここが良かった』『面白いスパイスを使っている』とかね」
と、仕事に使えそうなものをあらかじめピックアップしておくそうです。
バカンスが終わる前にざっと目を通し、試してみたいものをチェックすることで仕事スイッチを入れる彼。アイデアを新作メニューにすぐ応用でき、常連客からの評判も良いとか。
「旅の思い出もついでによみがえってくるから、楽しいよ」と語っていました。