「女に生まれたからには、いつかは子どもが欲しい。でも、いつまで産めるのだろう?」
キャリアと結婚・出産とのタイムマネージメントに悩む私たち。周囲からは、不妊治療がどうのこうのという声が聞こえてきます。
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“妊活”という言葉もはやってはいるけれど、「そもそも妊活をしないと妊娠できないの?」。私たちの不安はつのるばかりです。
「AMH検査」というものをご存じでしょうか。卵巣内に残っている卵子の量を予測する検査で、キャリアと結婚・出産を考えるための、ひとつの基準としても有効になりそうです。
今回、筆者が実際に卵巣年齢検査を受けてきました。
■現代女性の出産事情。本当のところ、何歳まで産めるのか?
現代女性の平均初婚年齢は29.4歳、平均出産年齢は30.3歳、平均出産人数は1.42人となっています。※1
あらためて数字を並べてみると、親世代とはずいぶん時代が変わったことを実感させられます。
ライフスタイルの多様化によって、女性の生き方はこうであるべきという枠組みはなくなりました。選択の自由によって人生を謳歌(おうか)しているようにも見えますが、選択肢が多すぎて判断できないというのが本音ではないでしょうか?
しかし、いつかは産みたいと考えるのが正直なところ。「一体いつまで産めるのか?」、それは、個人によって差があるようです。
■卵巣年齢がわかる! AMH検査って一体どんな検査なの?
AMHとは、“アンチミューラリアンホルモン”の略で、発育過程の卵胞から分泌されるホルモンの一種です。
AMHの数値をチェックすることで、卵巣内にどれくらいの卵子が残っているかの目安を知ることができます。
卵巣年齢には個人差があり、実年齢に比例するわけではないのだとか。
じつは卵子のもととなる卵は、まだお母さんのおなかのなかにいる胎児のころに作られます。卵子は新たに作られることはなく、産まれてからは減る一方。残念ながら、増えることはないのです。
卵子が0になり、月経がなくなると閉経をむかえることになります。人によって卵子の減り方にも個人差があるので、いまの自分の卵巣年齢は何歳なのかを知っておくといいでしょう。
また、30歳、35歳、40歳と節目節目での検査を行い自分のホルモンバランスを把握することで、自分と向き合うきっかけとなるのではないでしょうか。