連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
美味しそう!な絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.3
3位 しろくまちゃんのほっとけーき
作:わかやま けん/出版社:こぐま社
「しろくまちゃんのほっとけーき」(絵本ナビ紹介ページ)
しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作る。ただそれだけなのに、ママと子どもの心をこんなにもつかんで離さないのは、ホットケーキ作りの描写にあります。「ぽたあん」から始まって、1秒1秒焼けていく様子が細かく描かれ、「ぴちぴち」「ぶつぶつ」「ぺたん」「ふくふく」「ぽいっ」とひっくり返すところまで、まるで自分も一緒にお手伝いしている感覚に。ここまでシンプルに、美味しそうに見せる絵本は、ほかにないと言ってもいい、「心が満腹になれる」絵本です。
4位 からすのパンやさん
作:かこ さとし/出版社:偕成社
「からすのパンやさん」(絵本ナビ紹介ページ)
カラスのパン屋さんに赤ちゃんが産まれ、お世話におわれてパンが黒焦げや半焼きになってしまい、お客さんが遠のいてしまう…という序盤から、カラスの子どもたちのおやつとなった売り物にならないパンが、今度は評判に…というどんでん返しまで、ストーリーも楽しめる絵本です。黒焦げなのに美味しそうな、つやつやとひかるパンの焼き色が食欲をそそります。子どもたちの意見を取り入れて新しいパンをつくるという、親子の共同作業も子育ての参考になりそうですね。
5位 きょうのおやつは
作:わたなべ ちなつ/出版社:福音館書店
「きょうのおやつは」(絵本ナビ紹介ページ)
絵本を開くと片側がミラーのようになっていて、絵本を直角に開くことで立体的に見える「しかけ絵本」、いわゆる目で楽しめる絵本です。牛乳がボールにそそぎこまれる様子や、出来上がったホットケーキにシロップをかけるシーンは特にリアルで「なにこれ!」「不思議~!」と子どももキラキラした目で楽しんでくれます。絵本の見せ方は、時代とともに進化していることを知る、ママも驚きの絵本です。
思わずゴクリとのどがなる、美味しそうな絵本をご紹介しました。親子で楽しむおやつやランチの参考にしてみてもいいですね!
データ協力:
絵本ナビ
(すだあゆみ)
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