最近、分かりやすい哲学書がたくさん出版されていたり、イケメン哲学者・國分 功一郎さん出演のテレビ番組が人気を博したりと、哲学の人気がじわじわと広まりつつあるようです。
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そこで今日は、ひとりの哲学者の残した言葉をご紹介しましょう。あなたの悩みを解決する糸口になるかもしれません。
「人生に意味などなければ、人生はずっと生きやすくなるだろう」
アルベール・カミュ
無性に寂しくなるこの時期、ついつい夜更かししてしまいいろいろなことを考えてしまいます。
「私、なんでこんなつらい思いまでして働いてるんだろう…」なんて問いが頭に浮かぶこともしばしば。
「本当に私がやりたい仕事は今の職場にはない!」「そもそも、今の職場は私のことを本当に必要としているのだろうか?」なんて思ってしまう人、いませんか?
特に自分の仕事が事務系の仕事だったり、職場で自分の能力が発揮しきれていないと感じていたりすると、
「この仕事、誰にでもできるんじゃないの?」「自分の存在意義って何?」「もっと自分の存在意義が見いだせるような職に転職したい!」なんて考えてしまったり…。
■人生とは終わりなき格闘!?
冒頭の言葉は、『異邦人』や『ペスト』の著作で有名な、アルベール・カミュの言葉です。
彼にとって人生とは、「本質的に無意味な課題を遂行しようとして営まれる、終わりなき格闘である」とのこと。
私たちは、人生が有意義だと思えないことには、生きていけない生きものです。その一方で、人生が無意味で不条理なものであることにも気づいています。
その訳は、いくら仕事を頑張ったって、数十年後に自分は死んでいるかもしれないからです。
「いやいや、子供達や社会のために頑張っているんです!」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それでも数十億年後には、地球はなくなってしまいます。
たとえ、その頃には、人類が別の惑星に移住していたとしても、人類が永遠に繁栄し続けることなどできないでしょう。