私って「妊娠できるのかな?」と思ったときに、調べておくと安心な4つのこと
結婚、出産の予定はまだないけれど「いつかは出産したい」と考えている女性は多いですよね。
出産年齢の高齢化が進みつつも、「自身が自然妊娠可能な状態なのか知っておきたい!」と考えることもあるでしょう。
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そこで、調べておくと安心な4つの検査項目を紹介します。
■ブライダルチェック
主に超音波検査や内診で子宮や卵巣の状態を診る子宮がん検診が中心です。会社の婦人科検診を受けたことがある人も多いと思います。
病気があれば発見できますが、じつは、これだけでは妊娠できる体質かどうかはわからないのです。
そこでおすすめなのが「ブライダルチェック」です。結婚後すぐに妊娠したい人や近々結婚する予定がある人が受ける検査のことです。
妊娠しやすい体質なのかを調べることができます。晩婚が増えている現在、将来にそなえて調べておくのもいいでしょう。
ここでは妊娠に深く作用している4つのホルモンについて紹介します。血液検査で調べることができます。
・黄体化ホルモン(LH)
排卵をうながし、エストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促進する作用があります。
基準値は2.9〜51.3(mlU/ml)です。基準値より低い、高い場合は病気が潜んでいる可能性があります。
低い場合は体重減少性無月経など、高い場合は卵巣性の排卵障害、多のう胞性卵巣症候群などの可能性があります。
・卵胞刺激ホルモン(FSH)
卵巣に刺激を与えて生殖機能の発育や機能を調整するためのホルモンです。
名前の通り卵子を成熟させる作用があります。基準値は3.2〜16.6(mlU/ml)です。
基準値より低いと下垂体機能不全、体重減少性無月経など、高い場合は排卵障害や早発閉経などの可能性があります。
・プロラクチン:乳腺刺激ホルモン(PRL)
脳の下垂体から分泌されるホルモンのことです。
妊娠中には乳腺を発達させ、出産後は乳汁を分泌させる作用があります。
基準値は6.1~30.5(ng/ml)です。基準値より低いと下垂体腫瘍、シーハン症候群など、高い場合は甲状腺機能の低下や排卵障害、卵の質も低下すると考えられています。
・エストラジオール:性腺ホルモン(E2)
主に卵巣から分泌され、卵胞ホルモン作用を持っています。基準値は19〜487(pg/ml)です。基準値より低いと更年期障害の原因となります。高い場合はエストロゲン産生腫瘍ができている可能性もあります。