アメリカの名司会者兼プロデューサーに学ぶ「人をひきつける女性」になるためのヒント
先日、友人と話していて、ある共通の知人女性の話になりました。
「あの人の場合、何かをやろうとすると、いつも誰か助けてくれる人が出てきて、結果うまくやっちゃうよね。すごいなー」という友人の言葉に深くうなずいてしまいました。
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その女性はいつも笑っている明るい方だという印象があり、たしかに人をひきつける魅力があると思います。
そのせいか、彼女は以前からやりたいといっていた仕事にもチャレンジできて、それを軌道にのせています。そのうえ、さらっと結婚もされていて、とても幸せそうです。
10代や20代の若いころは、なんといっても「キレイな外見」が人をひきつけることが多いと思いますが、30代になれば、女性も男性も次第にそれぞれの「味」が顔の表情などに出てきます。
もちろん、いくつになってもできる範囲で外見をキレイにしておくことは大切ですが、「外見の美しさだけ」では、人目を引いても人をひきつけることはできなくなってきますよね。
人はひとりでは生きていけないとするなら、できるだけ他人と良好な関係を築けることが、人生にとって大きなポイントとなります。では、「人をひきつける女性」とはどんな人なのでしょうか。
■機転のきいたコメントで、視聴者を魅了
私が「人をひきつける女性」と聞いて最初に思い浮かぶのは、オプラ・ウィンフリーです。
日本ではあまり知られていないようですが、アメリカではとても有名なトークショーの司会者兼プロデューサーです。20世紀以降のアメリカで、最も裕福なアフリカ系アメリカ人(総資産は2007年時点で約15億ドルと報じられています)といわれています。
アメリカ社会に対するオプラの影響力は大きく、彼女のトーク番組で取りあげられた本はベストセラーになっています。気むずかしいセレブリティたちも彼女のインタビューには気さくに応じるくらい、豊富な人脈と魅力的なキャラクターを持つ女性なのです。
人種差別を受けることもあったであろうアフリカ系アメリカ人のオプラ。
そこまでの地位を築けたなら、さぞ恵まれた家庭の出身なのでは…とお思いでしょうが、彼女の生いたちはかなり悲惨です。
結婚していないティーンエイジャーのカップルの元に生まれたオプラは、祖母・父親・母親の元を転々として育ち、親戚に性的虐待や暴行を受けたり、14歳で出産したりと波乱万丈な子ども時代でした。
しかし、頭がよく勉強を怠らなかったため、奨学金を得て州立大学に入学し、19歳でテレビ局のローカル夕方ニュースの仕事をはじめました。
そのときの彼女のアドリブや機転のきいたツッコミなどが視聴者にうけ、彼女が司会をするトークショーがやがて全米に配信されるようになり、現在にいたります。
まさに自分の身ひとつ、会話力とアタマのよさで周りの人をひきつけ、富も名声も引きよせた方なのですね。