贅沢な悩み? 幸せすぎて逆に自分自身を苦しめてしまう理由【心屋仁之助 塾】
話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は「こんなに幸せでいいのでしょうか?」という、まろんさん(23歳・会社員)へ心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。
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■まろんさんのお悩み
私は親にお金の面でとても迷惑をかけて、大学にいかせてもらいました。そのせいか、自分で選んだ道で夢を叶えて、たくさんお金を稼いで親にお返しをしたいと思っています。
しかし、それをできないいまの自分に焦りを感じています。だから、自分が幸せだと感じる環境にいると、こんなに幸せでいいの? という思いがよぎります。そして、より辛い状況を選んでしまうし、それで自分自身を苦しめる負のスパイラルにいつの間にかはまっています。
私はこの先、どう生きればいいのでしょうか?
■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんより
こんにちは。志緒村亜希子です。大学を卒業して間もないいまの時期に親への恩返しを真剣に考えているなんて、とても素敵ですね。
私の20代はとにかく自分のことだけしか考えていませんでした。きっと親御さんはまろんさんの気持ちにうすうす気づいておられることでしょうね。
その上で、すぐに恩返しができない焦りや負のスパイラルを引き起こす原因は、純粋な感謝の気持ちの陰に隠れた「自分だけが幸せになってはいけない」という小さな罪悪感かもしれません。
前を見ながら、後ろの方にいる親御さんの存在が気になり進めない状態。きっと彼らがあなたのために必死になる様子を見てきたのですよね。
いわば、彼らを苦労させてしまったという罪を早く償いたいのに、自分だけがぬくぬくと幸せを味わう訳にはいかない。そんな心の声が聞こえてくるような気がしました。
どう生きて行けばいいかということですが、まず恩返しすることと、自分の夢を叶えることを切り離して考えてみませんか。
親御さんはおそらく恩返しなど1ミリも期待していないでしょうし、また残念ながらこれからもあなたは迷惑をかけ続けることと思います。そしてそれが親にとっては喜びであるのでしょう。
あなたが納得しようがしまいが、一旦そう思ってみてください。その上で、どうぞ本当に自分の思う道へ進んでみるのです。