周囲の希望は「抱え込まないで」調査でわかったワーキングマザーの職場事情
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子どもを育てながら働く…。仕事に対し、ワーキングマザーが「与えられた任務を最後までやり遂げる」という強い気持ちを持っている一方で、周囲の人たちは「無理して抱え込まないでほしい」と真逆の思いを抱いているという事実が、アンケート調査で明らかになりました。
ワーママ「任務遂行」、周囲「ひとりで抱え込まないで」
このたびエン・ジャパン株式会社が行った「
ワーママ(ワーキングマザー)の就業意識」で、子育て中のワーキングマザーは「周囲の社員への配慮」を最も意識していることが判明しました。
ただワーママ以外からの「周囲への配慮(協力を当然と思わない、等)は必要」とする声は95%に対し、ワーママは68%。就業意識は一致しているかに見えるものの、その数値には開きがあることもわかっています。
また、「業務を抱え込まない」とするワーママの割合が38%に対し、ワーママ以外の周囲は82%と高い数値。「ひとりで抱え込まずに周りに頼ってほしい」と周囲が思っている一方で、ワーママは「自分に求められる任務を完遂すること」を周囲への配慮と同じく重要視しているようです。
「与えられた仕事は最後まで責任を持って取り組まねば」とする責任感でいっぱいのワーママと「ひとりで何でもやろうとしないで、頼って。でも、周囲への配慮も忘れないでほしい」という周囲とのギャップが少なからず存在するようです。
管理職がしている配慮と、ワーママが求める配慮
マネジメント経験のある人を対象に行われた「マネジメント対象にワーママがいた場合、配慮する/したいこと」というアンケートでは、ワーママ本人の希望との比較が明確になっています。
1位は「勤務時間の柔軟性」、2位は「急な休みや業務時間外の対応」、3位に「周囲の理解獲得」と続きますが、ワーママ本人の希望と大きな差が開いたのが「時間ではなく成果での評価」です。
『フルタイムの前任者が残業していた業務を時短内でこなし、かつ新たな案件への取り組みなどもこなしているのに、時短という理由だけで不就業分を控除するのはおかしい』というコメントも寄せられているように、時間評価よりも成果を重視してほしいという強い思いがワーママには存在するようです。