電力自由化をきっかけに光熱費にかかるお金を見直すべく、ファイナンシャルプランナーの岩城みずほさんが読者の家計をリアルに診断!
【4人家族編】につづいては、新婚で夫婦ふたり暮らしのIさん宅の家計を見ていただきました。
■DINKSのリアル家計簿を診断!
【I家】
家族構成:夫(29歳・会社員) 妻(28歳・会社員)
住居形態:賃貸
<収入>
月収(手取り):60万円(夫 35万円 妻 25万円)
<支出>
住居費:141,000円(家賃)
食費:30,000円
光熱費:電気10,000円(オール電化)/水道3,000円
通信費:21,000円
教育費:0円
保険代:0円…★3
衣服・美容代:22,000円
外食・娯楽費:70,000円…★1
奨学金返済:30,000円…★2
夫・妻小遣い:80,000円
雑費:17,500円
計:424,500円
<貯蓄>
預金:230万円
■高収入なのに貯蓄できない…は卒業! ダブルインカムのいまが貯めどき
Iさん:結婚2年目です。子どもは2~3人はほしくて、30歳くらいでひとり目を産みたいなと思っています。いまは賃貸ですが、できれば35歳くらいまでにはマイホームを建てたい希望もあります。
岩城先生:おふたりとも正社員でバリッと働いてらっしゃるので、ダブルインカムのいまが貯めどきですね。でも、収入のわりに貯蓄が少ないのが気になります。Iさんのご家庭なら、年間400万円は貯められそうですよ。
Iさん:結婚式や旅行、引越しなどで貯蓄がかなり減ってしまったんです…。今後、年間で200万円を目標に貯めていくつもりですが、それでもマイホーム購入には届きませんか?
岩城先生:都心で一戸建てを買うなら、5,000万円程度と仮定しましょうか。
これから子育てすることを考えると、ローンはできるだけ短期間にしたいので、頭金は購入額の20%用意するのが理想です。7年間で1,000万円は貯めたい計算になります。
そうすると、住宅購入費用として、1年間で約143万円。さらに、お子さん3人の教育費として、これから15年間で3,000万円を用意する場合、1年間あたり200万円。あわせて350万円程度貯蓄していけると安心ですね。
Iさん:では200万円じゃぜんぜん足りないですね…。じつは、低金利のいまのうちに家を買ったほうがいいのかな、なんて考えてもいたのですが。