真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらないの続きです。
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お金を貯めるとなると、すぐに思いつくのが節約だ。けれども、家計再生コンサルタントの横山光昭さんは、こんなふうに言う。「実はケチケチ節約するよりも確実にお金が貯まる方法があります。それは、固定支出をカットすることです」
■「固定支出」と「流動支出」
お金を貯めるには、出ていくお金(支出)を抑えなければならない。この時に、最初に覚えるべきことは、支出の内容は2種類あるということ。支出には、毎月決まった支出のある「固定支出」と、月に応じて支払い額が変わる「流動支出」があるのだ。
よく雑誌などに載っている節約や、やりくり術は、食費や光熱費など「流動支出」に目を向けたものが多い。
でも、これらは節約の「出来」で結果が左右されるので、安定した効果は望めない。
一方で、固定支出は毎月決まった金額だけに、一度そぎ落とせば、その分は安定した結果が伴う。見落としがちになるからこそ、固定支出を見直すことで得られるメリットは大きいのだ。
●「固定支出」と「流動支出」の例
固定支出 : 家賃、生命保険料、新聞代、など
流動支出 : 食費、日用品費、光熱費 など
(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)
■あなたの生活をむしばむ固定費ワースト3
今回の記事では、厳密な意味の会計用語としての「固定」や「流動」という支出分けではなく、毎月必ず払う必要があるものを「固定費」と考えてみる。横山さんに多くの人が抱えがちなムダな固定費をランキングしてもらった。
第1位 ムダな会話やメールのもととなる携帯電話代
第2位 意味のないおつき合いに費やされる交際費
第3位 保障内容も知らない高額の生命保険料
(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)
「ある、ある」「これって、私のことだ」と、心当たりのある人も多いのでは? 解決方法を横山さんに教えてもらった。