猫たちが語りだすサイエンス?! 「わかりやすくて深い内容のサイエンス本」 3選
2016年2月12日、重力波の初観測が発表されました。それはアインシュタインが存在を予言してからおよそ100年後のことでした。でも「重力波」と聞いても「いったい何のことだか、さっぱりわからない」そんな人が、ほとんどではないでしょうか。当然ですよね。これまで体感したことのない未知の波長ですから。
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かぎりないロマンをかきたてるサイエンス。でも科学の世界はむずかしく、敷居が高いもの。そんな文系女子におすすめの
「わかりやすくて深いサイエンス本」を紹介します。
■猫たちが語りだすサイエンス
『真夜中に猫は科学する エクレア教授の語る遺伝や免疫のふしぎ』
(薬袋摩耶/イラスト浅生ハルミン/亜紀書房)
猫の集会。それは人間にとっては謎だらけのシロモノでしかありません。ところが、この本ではちがいます。毎週水曜日の夜、猫たちはひとところに集まって勉強会をひらきます。ある夜は「ウイルスと細菌は、どのようにちがうのか」。別の晩は「ワクチンと免疫について」と、いうふうに。また、「iPS細胞とは何か」などと最新の科学の話題を猫にでも理解できる言葉で語っています。
個性的な猫たちの会話に楽しく耳をかたむけながら、サイエンスの専門用語を覚えることができます。
そして、
科学が抱える問題点がみえてくる、ユニークな入門書です。