週末は台湾へ。台北から日帰りでイルカウォッチングに行こう!
台北から日帰りで行ける宜蘭(イーラン)県は、クジラやイルカウォッチングの名所。春から秋にかけて、連日ホエールウォッチングツアーが催行されています。しかも、高い確率でイルカやクジラをみることができると大人気です。
中華民国交通部観光局 撮影:游福蓮
大都会の台北も楽しいけれど、ときには台北郊外へ足を運んでみるのもいいものです。お決まりの観光コースにはない、台湾の意外な魅力に触れることができますよ。
■台湾東北部の美しい海岸線に生息するイルカたち
宜蘭県は、太平洋に面した台湾東北部にあります。台北から高速バスまたは鉄道で約1時間半。そのため、台北っ子たちに人気の行楽地となっています。
クルーズ船によるホエールウォッチングツアーが催行されているのは、なだらかな内湾に面した鳥石港(ウーシーガン)。ここは台湾3大漁港のひとつで、豊富な漁獲量を誇ります。豊かな漁場はイルカやクジラたちにとっても恵まれたエサ場です。黒潮にのってやってくる魚たちを追って、彼らが漁港沖まで姿をあらわします。
このあたりの沖合には約20種類近くのイルカが生息しているといわれ、ツアークルーズで彼らと遭遇する確率は約8割以上と、かなり高い確率です。
■あいきょうたっぷりのハシナガイルカの姿も
クルーズ船によるホエールウォッチングツアーは、3月から11月ごろまで。悪天候でないかぎり鳥石港から毎日数回出航しています。
ツアーは最初に亀山島という、その名の通りカメの形をした火山島の周囲をまわります。
島の沖合には世界でも数少ない海底温泉が湧いているので、海面がブクブクと泡だった珍しい光景を目にできます。
順調に航行していたツアー船がゆっくりと停止したら、イルカやクジラが近くにいる証拠。彼らと遭遇すると中国語の船内放送が流されます。言葉がわからなくても、乗客たちの目線を追えば大丈夫。歓声の先にはハシナガイルカが愛嬌たっぷりにジャンプをしていることでしょう。