■仕事好き夫婦「僕の方が優遇してもらっている」家事分担
――朝の「登園準備」はどんなことをされているのですか?
いま奥さんは、8時から17時までの時差出勤で働いているので、朝は一番に出かけていきます。だから、朝はなるべく僕がやります。子どもを着替えさせて、保育園の準備して、自分の準備をしてから、朝食を食べさせて、保育園へ連れて行きます。
夜は22時くらいに帰宅するので、子ども達もだいたい寝ているか、寝かしつけの時間です。自分の食事をつくって食べたら、そのまま家族の食器も洗って、洗濯物がたまっているときはたたみます。自分のシャツは自分でアイロンがけします。適当ですけどね。
――アイロン掛けまで、すごい!
自分のことは自分でやろうと思って。
奥さんも仕事が好きなのに、家族の事情で早く帰ったりすることもあって、「僕の方が優遇してもらっている」という意識があります。だから洗い物や洗濯物が残っていたらイヤだろうな、と気がついたことはやるようにしています。
――最初から奥さんに協力的でしたか?
いまも協力的かといわれると、どうなのでしょう。家事の分担はとくに決まっているわけではなく、奥さんの様子をみて足りないことをしています。流しに洗い物が残っていたら気持ち悪いだろうなと思って洗ったり、洗濯をしたり。
でも奥さんには「なにも考えてない」とよく言われます。
一人目の子どもが生まれたころ、僕はとにかく仕事が楽しくて、朝まで飲んで帰ってくるような生活をしていました。しかも連絡をしないんですよね。
悪いとは思っているんですけれど。それでたくさんケンカをしました。
そこから少しずつ変わっていって、僕の向いていることや、奥さんの苦手なものをやるようになっていきました。だからやっていてイヤじゃないんです。もしかしたら、向いていることだけが「残った」のかもしれませんけどね。
【チェックポイント3:パパの育児方針】
子育てについて「なにも考えてない」!? 小学校受験も知らなかった
子育てについても、奥さんに「なにも考えてない」と言われますね。指摘されると、たしかにそう思います。奥さんは子ども達に「いい経験をたくさんさせたい」と考えています。
いろいろな習い事をさせたり、どこかへ行ったり。
一緒に過ごして、一緒に遊べればそれでいいって考えています。だから子どもとは友達みたいな感じになっていて、たしかになめられているかも。
だからといって、教育方針についてぶつかることもないです。習い事なども、奥さんが調べて、気づいたら申し込んでいて始めているケースが多いです。
GMOペパボ代表取締役社長の佐藤 健太郎さん(右)と子育ての話をすることも。
【チェックポイント4:ママへのケア】
毎週水曜日は奥さんとランチ。70点パパの胸の内とは
――ママへのケアで気をつけていることはありますか?
去年から、毎週水曜日は奥さんとふたりでランチをしています。
小さなケンカが増えてきたと思ったので僕から提案しました。結局、ケンカが増えるっているのは話し足りてないんですよね。でもランチのときに話すことは、仕事のことが多いです。ふたりとも仕事が好きなんですよね。
スケジュール管理は社内のツールを使っています。ふたりの予定はプライベートモードで入力して。でも、社内恋愛で結婚しているので、もうスタッフ全員が家族みたいな感じで、温かく見守ってくれています。
奥さんも仕事が好きだと思うので、ある程度自由に働いて欲しいと思っています。
僕もその方が気兼ねなく仕事をしやすいですし、社内には共働きのパパママも多く、会社もそれを支えてくれます。
――杉山パパの家事と育児は70点とのことですが