断り上手はコミュニケーション上手! 「アサーション法(自己主張)」トレーニング
■アサーティブ上手なコミュニケーションの3ポイント
・相手の気持ちを思いやる
コミュニケーションで一番大切なのは、やはり相手の感情を思いやることです。自分の考えを主張したいあまり、相手の感情への配慮がないのはタブーです。
それを言われたら相手はどう思うかということを考えてから話すといいでしょう。
もし同じことを言われても悪い気持ちがしなければ、相手も同じであることが多いです。それが上手なコミュニケーション手段となります。
・自分の気持ちを素直に伝える
もう一つとても大切なのは、自分の気持ちに正直になり、自信を持つことです。すべて相手の気持ちを優先して、自分の気持ちを覆いかぶせてしまうなら、それは本当のコミュニケーションとはいえません。
相手と自分の気持ちのバランスを上手に保てるように、あなたがコントロールする必要があります。
そのためには、公平な関係であることが必須。
自分の気持ちをある程度正直に話して初めて、相手もあなたに心を許してくれるはずです。
・相手の答えや反応を期待しすぎない
コミュニケーションは相互関係ではありますが、それはあなたが相手をコントロールすることではありません。
どんな答えでも良く聞き、誠実に受けとめることが、よいコミュニケーションのはじまりといえます。相手の感情も自分の感情も大切にすること、そして、自分の感情や存在に自信を持つことを心がけましょう。
先にあげた事例で、この3つのポイントをつかんだ行動はいくつかあります。
事例1では、「昨日からダイエットをはじめたんだけど、今日はせっかく持ってきてもらえてとてもうれしいので、食べちゃう。ダイエットは明日からにする」と感謝の気持ちを素直に表現し、ダイエットすることも伝える。
行動としては結局食べるのだけれども、何も言わずに食べたよりもずっと後悔は少ないはずです。
どうしても食べられなければ、「本当にうれしいんだけど、昨日からダイエットはじめたので、明日の分に半分残しておいてもいい?」と、素直に聞いても相手は悪い気持ちはしないでしょう。
事例2については、どんな答えがアサーティブ上手か、あなた自身で考えてみてくださいね。
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