【教えて!弁護士先生】ママ友との付き合いで借金が… もうこれ以上返済できない!


■でも、色々な噂を聞いて不安なんですが…

借金の返済が滞ると、取り立て屋が家や夫の勤務先に来て、大騒ぎをするんじゃないですか? と心配なさる方もよくいらっしゃいます。ドラマのシーンなどでよく見かけるせいでしょうか。

また、債務整理をするとブラックリストに載ってしまって、もう一生借りられなくなる、そうなってしまったらマイホームも買えないし、将来子供の奨学金の保証人にもなれない…と心配なさる方も大勢います。

実際には、そんな心配は不要です。
債務整理を弁護士に依頼した場合、弁護士から貸金業者に受任通知というものを送るのですが、その中には、『今後は本人に直接連絡しないで、代理人の弁護士である私に連絡してください。』という内容が書かれています。

ですから、弁護士に依頼すると、貸金業者は直接連絡をとることができなくなるので、それまでかかってきていた督促の電話が止まります。

また、いわゆるブラックリストというのは業者間の信用情報共有機関ですが、これはあくまでも情報の共有のためのもので、これに債務整理に関する情報が載ったからといって、それ自体で何かペナルティがあるというものではありません。


あくまでも、各業者が貸し出しの際に参考にするための情報共有ですから、収入や所有不動産など、貸出審査の際に参考にされる情報のひとつにすぎないのです。

■夫やママ友にばれたくない! それに、子供に影響がないかが心配

債務整理には上に挙げたように、「任意整理」「民事再生」「自己破産」の3つの方法があります。任意整理の場合、弁護士がカード会社や貸金業者などと交渉して、月々無理なく返せる額で分割返済の和解をします。この場合、月々の返済資金をやりくりできるのであれば、夫に内緒で債務整理を行うことも可能です。当然、ママ友にわかることもありません。

「民事再生」や「自己破産」の場合、家計や同居人資料を提出する必要があるので、夫に隠し通すのは難しいでしょう。ただ、この場合でも、法的整理はあくまでも借金をした本人の問題ですから、夫や子供に取り立てが来るなどということはなく、影響はありません。


■まとめ

弁護士介入によるブラックリスト登録は一度記載されるとずっと残るというものではなく、一般的に、債務整理の手続きが終了してから5年~7年程度で抹消されるとされています。

ですから、お子様の進学費用のことなどを考えると、なるべく早く債務整理をしてしまった方が良いと言えるでしょう。お金の問題は、結局は収入と支出のバランスの問題ですから、一人で解決しようとしても難しいことが多いです。かといって、放っておいても、利息がついて返さなければいけない額が膨らむばかりですから、問題が大きくなる前に気軽に弁護士などの専門家にご相談いただくことをお勧めします。

監修協力:弁護士法人アディーレ法律事務所 (東京弁護士会所属)

新着くらしまとめ
もっと見る

ウーマンエキサイトで人気のコミックが動画でも!

チャンネル登録よろしくお願いします!

記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
漫画家・脚本家募集LPバナー 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.