連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
紅葉の季節を子どもと一緒に・・・紅葉と落ち葉の絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.19
おちばいちば
作:西原 みのり/出版社:ブロンズ新社
「おちばいちば」(絵本ナビ紹介ページ)
さっちゃんがやってきたのは、落ち葉や木の実を使った品物がたくさんそろう不思議な「おちばいちば」。ここで品物を買うにはどんぐりのぼうしが必要なことを、とかげのおくさんに教えてもらい「くーださいな、くーださいな」とたずねるシーンは本当に楽しそう!
緻密に描きこまれたイラストは「こんなところにこんなものがある!」と親子で教えあうこともできて、見応え十分。落ち葉や木の実など、地味色である茶をメインとしたイラストにもかかわらず明るく陽気な雰囲気に仕上がっているのは、魅力あふれる登場人物たちの表情にあるのかもしれません。
おちばきょうそう
作・絵:白土 あつこ/出版社:ひさかたチャイルド
「おちばきょうそう」(絵本ナビ紹介ページ)
たっくんとたぬきが登場するシリーズ最新作。今回は「おちば」を中心にストーリーが展開していきます。掃いても掃いてもきれいにならない庭の落ち葉に四苦八苦しているたっくん。そこに「へたくそだなあ」と現れた、たぬき。
いつの間にか始まった「おちば集め競争」で見事おちばの山をつくった1人と1匹は、思わずその山の中へダイブ! お約束のおちば遊びができるのも、この季節ならではですね。子どもとおちば掃除をするときも「埋もれちゃうくらい集めちゃう?」と楽しみながらできそうです。
秋は、子どもとのお散歩にもいい季節です。普段目にしているものが、季節とともに移ろっていく。
その様子に、子どもは自然の在り方を学んでいくのでしょうか。春夏秋冬のある日本の子育ては、ある意味贅沢なことかもしれませんね。
データ協力:
絵本ナビ