“とと姉ちゃん”や栗原はるみから学ぶ! 「心のゆたかさ」が身につく本3選
■『よくばりな毎日』(杉浦さやか著/祥伝社)
続いては、イラストレーター・杉浦さやかさんの人気コラムを書籍化した『よくばりな毎日』。独特なタッチと明るい色使いで、絶妙な「かわいらしさ」を感じさせるイラストとともに、杉浦さんがひろい集めた「日々のよろこび」についてのエッセイを楽しむことができます。
ショッピングやちょっとしたおでかけ、おやつ、おしゃれのことなど、エッセイのテーマはどれも、私たちの身近にあるものばかり。
特別な人間ではなくても、特別な経験をしなくても、「日々のよろこび」はすぐそばに落ちていて、大切なのは「それに気づいて、拾えるかどうか」だと、あらためて気づかせてくれる1冊です。
イラストをながめているだけでも楽しいので、本を読むためにまとまった時間を確保するのは難しい…という人にもおすすめです。
■『復刻版 もてなし上手』(栗原はるみ著/扶桑社)
最後は、「毎日の食事の支度が、憂鬱(ゆううつ)で仕方ない!」という女性に、ぜひおすすめしたい1冊。料理家・栗原はるみさん流のおもてなしレシピがたっぷり詰まった『復刻版 もてなし上手』です。
この本が最初に出版されたのは、栗原さんが「ちょうど子育てと仕事に追われていた頃」とのこと。『もてなし上手』というタイトルではありますが、紹介されているメニューはどれも特別なものではなく、「家族のための、毎日のご飯」が基本。「家族のために作って、一緒においしいものを食べる幸せ」を思い出させてくれます。
本の前半部分はおもてなしに最適な「献立」が紹介されていて、献立を立てるときの栗原さんのこだわりや工夫を知ることもできます。急な来客のときなどは、紹介されている献立を丸ごと真似してもOK。写真が豊富なので、器の使い方や盛り付けの勉強にもなります。
毎日繰り返す「ただの大変な作業」にストレスを感じている人は、今回紹介した3冊の本からヒントをもらって、日々の暮らしの中にある、ちょっとした「素敵なこと」を探してみてはいかがでしょうか? きっと、毎日が少し楽しくなるはずです。
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『すてきなあなたに』(大橋鎭子 編著/暮しの手帖社)
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『よくばりな毎日』(杉浦さやか著/祥伝社)
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『復刻版 もてなし上手』(栗原はるみ著/扶桑社)