結婚前は実家住まいだった夫は、炊飯器や洗濯機など触ったこともありませんでした。それがいまでは、育児も家事もやってくれるように。このように、夫を頼れるパパへと育てるには、妻である私から意識的に働きかける必要がありました。
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今回は、ほぼ家事経験ゼロの夫に対して、筆者が行ったことをご紹介します。個人的な経験談にはなりますが、家事や育児を怠りがちな夫に悩む方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
■まずは夫に「どんな生活がしたいか」を確認
「新婚の時期は言うことを聞いてくれるだろうから、今のうちに旦那を育てないとダメだよ!」
夫をちゃんと家事ができる人に育てなくては…。そう思ったのは、友人からのこんな忠告があったから。
当時、まだ新婚だった私は、早速、夫にこの友人の話をしました。
そして、2つの選択肢を提示したのです。
ひとつめは、私が専業主婦になって家事はできるだけ完璧にやるけれど、もちろん私の収入はなし。貯金をするのは難しいし、旅行にも行けない。
ふたつめは、私が仕事をそのまま続ける代わりに、家事はできる方がやる。夫の仕事が早い時間に終わるので、平日は夫の家事負担が大きいかもしれない。でも、貯金もできるし、旅行にも行ける。
「どっちの暮らしが理想的?」と聞きました。その答えは「どっちでもいい」。
不満そうに回答したので良く覚えています。
「だったら、仕事を続けるから家事を覚えてね!」
こんな感じの口約束で、家事の指導が始まりました。