連載記事:夫を亡くしたとき 妻が知っておきたいお金のこと
夫が死んでも収入がある? 請求しないともらえないお金とは【夫を亡くしたとき 妻が知っておきたいお金のこと 第5回】
残された妻は、わが子と自分を守るためにやっておかなければいけないことがある。
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夫死亡後のわが家のお金の問題 生活費はいくら必要?の続きです。
「『わが家のお金の問題』の洗い出しが終わったら、次は、
『今後の収入』について、計算してみましょう」と、夫を亡くした妻にアドバイスを長年してきたフィナンシャル・プランナーの内藤浩介さんは話す。
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■遺族としての収入の柱は3つ
「大黒柱だった夫がいなくなってしまったから、家族を守るために、私がすぐに働かなくちゃ!」という気持ちになる人もいるだろう。
しかし、現実問題、小さい子どもを抱え、自分自身ダメージを受けているママが、すぐには働けないことも多い。
そこで「遺族として受け取れるお金がある」ということを知っておいて欲しい。
生活の不安に怯えるママも少しは気持ちが楽になるのではないだろうか?
●遺族としての収入の柱の概要
出典:『夫が亡くなったときに読むお金の話―あなたの生活を守る届出と手続き』
(内藤浩介/東洋経済新報社)より抜粋
いちばんわかりづらいのが、「3)公的年金」だ。しかし公的年金は遺族の生活の基盤となることも多い。「知らなかった」で、損するのは妻ということになる。
さらに、
公的年金は「誰もが同じように受け取れる」とは限らず、むしろ状況によって受け取れる金額は大きく違ってくる。それゆえ、公的年金のザックリとした骨組みくらいは把握しておく必要がある。