周りの人に合わせる人生を辞めるには【心屋仁之助 塾】
■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんより
あこきちさん、こんにちは。ずっとお母さんの言うことを聞いてきたようですね。そしてご主人も、お姑さんも「まるでお母さんのように」あこきちさんに「指示・命令」するようになりましたね。失礼ですがまるで下僕のようです。
そんな状況なら何もやる気がなくなるのはわかります。でもなぜ、お母さんもご主人もお姑さんも、あこきちさんに「指示・命令」するかわかりますか? それは、そもそもお母さんに「嫌だ」を言わなかったからだと思います。
「それは嫌だ」
「それはできない」
「それはしたくない」
そんな言葉をお母さんに言えるでしょうか。多分言えないのではないかと思います。
お母さんの顔色を見て、言うことに従い、お母さんに否定されるとやめてきた。自分の本音を押し殺し、次第にわからなくなってきた。周りの人に合わせる人生。
そうしていると、あこきちさんのように、自分では決められない、どうしていいかわからない人になっていきます。そして不思議なことに、周りの人が強く「こうしなさい、ああしなさい」と「指示・命令」をするようになるし、そういう人が周りに集まるのです。
その人たちも決して悪気はないはずで、あこきちさんが決められない、考えないから、代わりにしてあげてるくらいの気持ちかもしれません。そう、彼らは良かれと思ってしているのです。
でも、内心あこきちさんは困っているし、ずっと苦しんできましたよね。
本当はどうしたいですか。もし何をしても、お母さんにも誰にも叱られない、がっかりされない、嫌な顔をされないとしたら、あこきちさんはどうしたいですか? それをよく考えてみてください。
あこきちさんは、自分の意見を言う前に人(お母さん)の顔色を伺ってしまうだろうし、自分の意見を言うと人(お母さん)に否定される、否定されるのが怖いと思っていると思います。だから小さな頃から自分で考えないようにする習慣がついてしまったと思います。