周りの人に合わせる人生を辞めるには【心屋仁之助 塾】
結婚して誰かと夫婦になるということは、一旦、親の価値観を捨てるということだと思います。お互いの家の価値観を捨てて、二人で新しく二人だけの価値観をすり合わせて作っていく。
価値観をすり合わせるというのはなかなかな修行だと思います。だから結婚生活というのは最初は甘い恋愛ムードかもしれませんが、次第にいろんな出来事があると思うのです。一筋縄ではいかないと思うのです。それが人生なのです。
結婚したばかりのあこきちさんは、ご主人と価値観のすり合わせをする前に、まず、「お母さんの価値観を捨てる」をしてみてください。それは、実際にお母さんを捨てることではないし、お母さんとの縁が切れることではありません。
一人の大人の女性として、これまで育ててくれたことに感謝して、お母さんの子育てを終えてもらうことかもしれません。
お母さんに反抗すること、お母さんに嫌だと言うこと、場合によってお母さんと口を聞かないこと。そんなことが、大人になり、お母さんと対等になった証拠かもしれませんよ。
自分の心の内を言いたければ言ってもいいんですよ。
いや、あこきちさんの場合はむしろ言ってください。
心の中と言動を一致させるのです。
「お母さん、口を出さないで欲しい」
「お母さん、それは言わないで」
「お母さん、私を信頼して」
「お母さん、私の好きなようにさせて欲しい」
「お母さん、私もう大人だよ」
言うのは怖いですよね。勇気がいりますよね。
お母さんはびっくりするかもしれませんね。
悲しむかもしれませんね。でもそれでいいですよ。
そんな時はこんな言葉をつぶやいてください。
「お母さんを悲しませてもいい」
「お母さんの期待に応えなくてもいい」
「お母さんを見捨ててもいい」
「私はもう大人の女性でいい」
やっと、自分で考えてもいいよ、考えなさい。という時期がきたのです。
怖くても、言ってみましょうか。
お母さんに反抗してもそれは嫌っているからじゃないし、お母さんと考えが違ってもそれは愛してないからじゃない。
たとえ、親子であっても意見の相違は当たり前だし、夫婦もそうです。嫁と姑ならなおさらです。
これからも、人と意見が違い、言いにくくても自分の意見を言わないといけない場面がたくさん出てきます。その最初のステップが今なのかもしれません。
だから、まずはお母さんに「今とてもつらいこと」「やめて」「嫌だ」を言ってみてください。
それでもお母さんに愛されているから大丈夫です。お母さんの胸を借りて言ってみましょう。人と気まずくなっても揉めても大丈夫ということがわかると思います。
もちろん少し時間はかかるかもしれませんが。
するとなぜか、ご主人とお姑さんが変わってみえると思います。彼らの言動が変わるかもしれません。
期待に応えない悪い娘、悪い妻、悪い嫁になるように心がけてください。
あこきちさんはそれくらいでバランスがとれますよ。
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