やるべきことが山のようにあって、自分の時間なんてまったくない…。そんな毎日をすごしていると、心身ともに疲れがたまります。ときには、「心が折れそう…」なんて感じる瞬間もあるのでは?
そこで今回は、ワーママとして忙しい日々を送る女性たちに、タフな心を維持するコツを教えてもらいました。目の前のことだけで精一杯! 油断するとパンクしそう…という人は、真似をしてみてはいかがでしょうか?
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■自分で自分を追いつめていたかも…
「子どもの健診の待ち時間に、ふと本棚にあったマンガを手に取って開いてみたんです。
そのページには、忙しくてゆとりをなくした主人公の女性が、玄関で『あの靴を履かないといけないのに! このストッキングじゃダメ!』というようなことを言いながら、イライラしているシーンが。
すると、一緒にいた男性が『靴はこっちでも良いでしょ?』とやさしく提案。それで主人公の女性が少し落ち着く…という内容だったと思います。
当時の私は育休が終わったばかりで、仕事と家庭の両立に疲れ、イライラしてばかり。
このシーンを読んで、そのイライラの原因は『こうしなくちゃならない』という私の考え方なのかも? と思い至りました。
それ以来、こう思い込みそうになったら、別の方法を探したり、ときには『やらなくても大丈夫』とあきらめたりするように心がけています。そうすると、イライラが軽減される気がします」(Rさん/36歳/食品メーカー)
忙しくて時間がないときは、視野が狭くなってしまいがちです。そこから一歩引いてみて、視野を広げられると良いですね。
完璧を求めるのは悪いことではないと思いますが、それで自分を追いつめてしまうことも。特に家事や育児など、いくつもの役割を抱えて大変なときは、自分の中での合格点を下げることも大切かもしれません。
まずは60点くらいまで、思い切って合格点を下げてみてはいかがでしょうか?
■ネガティブな気持ちを切り替えるコツ
「私はとにかく、くよくよ考え込んでしまうタイプ。一度落ち込むと引きずってしまい、なかなか元気な状態に戻れず…夫に迷惑をかけたこともたくさんあります。
そんな私が少し『タフになったかな?』と感じたのは、『まあ、いっか』と声に出して言うようになってから。友人から教えてもらった方法なのですが、言葉にするって本当に効果があるんです。
『くよくよパターン』に陥りそうなときや、ちょっとうまくいかないな…と感じたときは、声に出して『まあ、いっか』。これで、何とか毎日乗り切っています」(Mさん/34歳/教育関連)
気持ちの切り替えは、本当に難しいものです。とはいえ、1日は24時間しかないし、くよくよして落ち込んでいる間、時間が止まってくれるわけではありません。
Mさんの場合、その切り替えスイッチが「まあ、いっか」とのこと。たしかに、声を出すと、気持ちを切り替えやすいと言われています。
朝起きた時点で「一日のスタート」として切り替えを行いたいなら、元気に「おはよう!」。
お昼過ぎに疲れたな…と感じたら「よし! 元気出すぞ!」と一言。そして、Mさんのように「まあ、いっか」。
こういった声のスイッチを持っておくと、気持ちの切り替えに役立ちそうです。