包装作家の正林恵理子さんは、身近な素材を使って贈り物を簡単&ステキにラッピングすることの名人! 昨年はNHK「あさイチ」でも紹介されました。
お菓子づくりを学ぶためにパリに1年間暮らしていたとき、お菓子屋さんやマルシェで出会った日常的なラッピングのかわいさ、開けるときのワクワク感にひかれ、ラッピングの楽しさに目覚めたそう。正林さんのエコ・ラッピングアイデアは、フランス流のエスプリがきいていて、お金をかけないのにとってもオシャレです。
包装作家 正林恵理子(しょうばやし・えりこ)さん
近年は子どもたちの間でも
「友チョコ」がポピュラーですが、手頃な市販のお菓子もラッピング次第で特別感がぐんとアップ! 今年の「友チョコ」は親子で楽しく包める正林さんの技ありラッピングで、みんなとちょっぴり差をつけてみませんか?
正林さんの書籍『エコ・ラッピング』と『もっとエコ・ラッピング』の中から、バレンタインにおすすめのラッピングアイデアをいくつかご紹介します。
■開ける楽しみが倍増!「マチなし袋でテトラ」
牛乳パックのようなユニークな形がかわいい「テトラ型」のラッピング。中身の形が想像できないので、「何が入っているんだろう?」と想像がふくらみ、開けるときのワクワク感も倍増します。用意するものは、
マチなしの袋だけでOK。一口サイズのプラリネやキャンディなど、小さなお菓子を入れるのにもぴったりです。
1.マチなし袋の口を広げ、底の方が三角になるように折る。
2.上部は長ければ切る。
3.何度か折りたたむ。
4.端をホチキスやテープでとめれば完成!
強度を高めるために、底には
厚紙やダンボールの三角形を入れておくと安心。
茶封筒やクリアパックでも作れます。
■丸みを帯びたデザインがキュートな「ボックス型」
色・柄・サイズが豊富で、100均ショップでも手に入る
“紙コップ”は、かなり使えるエコ・ラッピングアイテム。内側がポリエチレン加工されているので、個包装されていないお菓子なども入れられます。手のひらサイズのこの「ボックス型」は何かと使いやすい形で、クッキーなどもかわいくおさまります。
1.紙コップのフチのくるんとした部分を切り取る。
2.紙コップ側面の合わせ目を起点に2等分にし、軽く折り目をつける。できた折り目を重ね、さらに2等分にし、全体を4等分する。
3.以下を参考にサイズを計り、紙コップのサイズに合わせて印をつけて三角にカットする。
※紙コップの容量による切り込みの深さと幅
205ml…切り込みの深さは下から3.5cm。幅は折り目から左右1cmずつ。
275ml…切り込みの深さは下から5cm。幅は折り目から左右1cmずつ。
345ml、400ml…切り込みの深さは下から6cm。幅は折り目から左右1cmずつ。
450ml、480ml…切り込みの深さは下から7cm。幅は折り目から左右1.5cmずつ。
4.向かい合った1組の上部を少し切り取り、形をととのえる。
5.4でととのえた1組を内側へ追って重ねる。その上に残りの1組を合わせ、図のように重なり合った幅の1/2のところに切り込み(半分強)をたがい違いに入れる。切り込み部分は交差させてとめる。
紙コップには、
リボンやラベルで飾りつけをすると、さらにオシャレに仕上がります。