子どもが保育園に入るときには、持ちものなどいろいろな準備が必要です。しかし、それ以上に大切なことが、子どものメンタルケア。
いつも一緒にいたママと離ればなれになるのですから、子どもは不安な気持ちでいっぱいのはず。少しでも心の負担を軽くするために、先輩ママたちが取り組んだ準備をご紹介します。
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■保育園のすりこみ作戦
「息子に『春から保育園に通うんだよ』と話しても、よくわかっていないみたいだったので、『楽しいところだ』ということを伝えるようにしました。お友だちがいっぱいいて、先生たちと遊んだりするんだよ、という感じで。実際に保育園の近くまで連れて行って、園児たちの様子を一緒に見学。『ママも行きたいな~』と盛りあげたりもしました」
こう話すYさん(41歳)は、ママっ子だった息子が保育園に行くのを嫌がるのではないかと不安を覚え、入園の半年前から
「すりこみ作戦」を実施したそうです。
そのかいもあって
「保育園=楽しい場所」ということはわかったそうですが、ママがいないことにはやはり不安だったみたいで…。「ママがいないなら行きたくない!」と言い出すこともあったそう。
そこで実施したのが、お弁当ありの保育園だったので、お弁当を作ってお子さんと近所の公園に出かけることにしたとか。
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「お弁当には息子の好物だけを入れます。『保育園に行けば、こんなおいしいお弁当が毎日食べられるんだよ』と。食べものに釣られたのか、泣かずに通園できました」
しばらくは子どものリクエストどおりのお弁当を作り続けたというYさん。栄養バランスなど気になることはあったけど、「大人の都合で我慢をさせてしまうのだから、少しのワガママは仕方ないかな」とのこと。
無事に保育園生活を終えて、小学6年生になるいまではしっかりと留守番もできるまでに成長したそうです。
■実際の保育園のサービスを活用
昨年、娘を保育園に入れたMさん(29歳)は、「いきなり保育園に入れて拒絶されたらどうしよう」と悩んでいました。そこで会社に復帰するための打ち合わせがあるときに、「1日保育」を利用したそうです。
「私が遠ざかる姿を見て娘は大泣きしたのですが、そこは心を鬼にして帰りました」
子どもと離れるのはママにとってもつらいこと。それでも仕事復帰するためには、保育園に通うことは避けられないのも事実です。
「一番最初にあずけたときは『うちの子に保育園は無理かも』と思ったのですが、迎えに行くと楽しそうに遊んでいて」
子どもの順応力はママが思う以上に高いようです。すぐに慣れてしまうのはちょっと寂しい気もするけれど、それだけ成長しているということですからね。
なお「1日保育」や「一時保育」に預けることができる目的は、自治体によって異なります。また待機児童が多い地域では、一時保育の利用者が多い場合もあります。
その際には、仕事のある人が優先になるといった保育園もありますので、利用する際には自治体や保育園に確認しましょう。
■電車好きな子に使えるテク
「うちの子は電車が大好きで、線路沿いを散歩すると『乗りたい!』と騒ぐことも。それなら、毎日電車に乗れたら保育園を好きになってくれるかもしれないと思い、職場の近くの園に決めました」
Oさん(40歳)は最初、家の近くで保育園を探していましたが、子どもが楽しく通えるならばと、職場の近くでも探すことに。すると、無認可ではあるものの、英語教育に力を入れている園を見つけ、そこに通わせることにしたそうです。
「これから毎日、電車に乗れるとわかったとたん、息子のテンションがあがりました。ママと離れることよりも、電車に乗れるほうがうれしいなんて悲しいけれど、スムーズに通園できるので助かります」
たったひと駅なので、Oさんだけなら自転車で移動できる距離。そこをあえて電車を利用することで保育園が好きになってくれるなら、わざわざ乗る価値もありそうです。
大きくなれば新しい環境が楽しみになることがあっても、まだ小さいうちはママと離れるなんて想像すらできないものです。
だからこそ、少しでも不安がなくなるように工夫してあげれば、初登園もスムーズにいくかもしれませんね。
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