この春小学校に入るお子さんがいらっしゃるみなさん、ご入学おめでとうございます!
子どもの成長が喜ばしい一方で、これから始まる新生活、ちゃんとやっていけるかな? とちょっぴりの不安があるかもしれません。
小学校生活は、保育園時代からどんなことが変わり、起こりうる課題にどう対処していけばよいのでしょう。入学前に備えられることからその後まで、私の経験をもとにお伝えします。
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■その1:送り迎えが変わる
小学校では、多くの子どもたちが親と離れて登下校するようになります。このため保育園時代の送り迎えがなくなる人も。学童に預ける場合にも、ひとりで帰る子と親が迎えに行く場合があり、それぞれの家庭の考え方や地域によっても異なります。
子どもが安心して登下校できるよう、事前に準備しておきたいことをいくつかまとめてみました。
●事前に通学路をチェック
小学校生活が始まる前に、お子さんと一緒に予定している通学路を歩いてみましょう。
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<通学路チェックポイント>
・歩道の状態
ガードレールがあるかどうか、狭くて危険なところがないかどうかなどをチェックします。
・自動車、自転車の往来
日ごろ、車の往来が激しいところ、通り抜けとして利用されがちな道、大型トラックなどが通る道かどうかをチェックします。
・空き家チェック
空き家、視界が悪いところ、路上駐車が目立つところなどは、事故や犯罪に巻き込まれる可能性があります。
気をつけたほうがよい所は、子どもと一緒に共有しましょう。一緒に歩きながら、「ここはコレが危ないね」「ここは車がスピード出す道だよ」など。そのときに、「お友だちと広がって歩かない」などの通学ルールも伝えてあげましょう。
小学校から事前に道路や公園の危険度マップを渡されるところもあります。そのマップを持ちながら、一緒に確認してもいいでしょう。
●一緒に登校する子を見つける
集団登校の実施は学校によって異なります。6年生までずっと集団登校があるところや入学して1週間ほどで、個別登校に切り替わるところなど。
いずれ個別登校に切り替わる場合には、入学までに、一緒に登校してくれる子を探しておくと安心です。同じマンション、保育園、幼稚園が一緒で近所に住んでいる、親同士が知り合いなど、いろいろなつてを使って探してみましょう。
一緒に登校してくれる子が見つかったときには、欠席などのときに連絡帳を渡してもらえるよう、その子の親と連絡先を交換しておくのがおすすめです。
ただ一緒に登校する子が見つからず、学校も遠距離だった場合には、たとえばゴールデンウィークまでは親も一緒に付き添うなども検討してもいいかもしれません。
●学校から帰る方法を考える
親が働いている場合には、自治体が運営する学童や民間の学童に預ける人が多いと思います。民間の学童の場合には、送迎を行ってくれるところもありますが、自治体の場合には送迎はありません。
自治体の学童に預ける場合には、帰りをどうするかを各家庭で話し合っておく必要があります。ある程度の年齢になると、子どものタイプによっては留守番ができる場合もありますが、小学校1年生ではまだ難しい場合がほとんど。
兄弟がいる場合には、上の子の役割、下の子への注意などを事前に説明しましょう。また帰宅時間が同じ子が近所にいる場合には、相手の親とも相談して一緒に帰るなどを検討します。また学童の時間にあわせて親が迎えに行くときは、帰社時間について会社と相談したり、時短勤務の延長を申請したりする必要もでてきます。
いずれにしても子どもが安全に帰宅できる方法を検討しましょう。
●「もしもメモ」を持たせる
たとえば、カギをなくしてしまった、登下校中に地震が起きた、といった「もしも」に備えて、困ったときに見る「もしもメモ」を用意しておくのも手です。
メモには、「カギをなくしたら学童に戻って先生にこのメモを見せる」など、子どもが理解できる行動方法と親の連絡先などを書いておき、ランドセルなどなくしづらい場所で子どもがすぐに取り出せるところに入れておくのがおすすめです。