連載記事:働くママの応援歌
子どもが発熱! 仕事と看病をどう乗り切る? ママたちの体験談【働くママの応援歌 Vol.6】
© ladysuzi - Fotolia.com
キャリアコンサルタントの上田晶美です。風邪の季節は「はたママ」(働くママ)が特に苦労するときですね。子どもが発熱、急遽会社を休まなくてはならない… 仕事と子どもの看病でママたちは
疲労困憊、自分までダウンしかねません。
みんなはこんなとき、どうやって乗り切っているのでしょう? 先輩ママたちの体験談をご紹介します。
■「いつになったらお子さんは丈夫になるの?」(A子さんの場合)
中小企業に勤めていたA子さんは女社長のこの言葉にがっくりきて、退職を決意したといいます。
「いつになったら、あなたのお子さんは丈夫になるの?」
子どもたちが次々と風邪をひいて、お休みが続いていた時のこと。A子さんも職場に申し訳なく、身をほそーくして周囲に「すみません」を繰り返し、自分自身も看病疲れでヘロヘロになっていたところ、社長のこの一言にもう我慢の限界が来たといいます。
「はじめは社長も、『子どもは病気をするものだからね』なんて言ってくれていたのに。
つい本音がポロッと出た感じなのでしょうね。それは今思えばのことで、その時は私自身も肉体的にも精神的にも限界に近いところだったので、プチッと切れてしまった感じでした」
誰もが通る、子どもの病気による急な早退やお休み。「子どもの病気で休むので、自分の具合が悪い時に休んだことはありません」なんていう「はたママ」もいるくらいです。
みなさん、どうやって乗り越えているのでしょうか?
■「パパとの “看病リレー” で対応」(B子さんの場合)
「どうしても病院に連れていくのは私の役目になりますね」とB子さん。子どもの病気の様子などを医師に説明したり、いつもの薬のことなどがわかっているのはママのことが多いからのようです。その代り、パパには仕事を早退してきてもらい、
バトンタッチするのだそうです。
つまり朝はママが仕事を遅刻して子どもを病院に連れていき、薬や飲み物を準備して家に連れ帰って子どもを寝かせる。パパは一旦出社するが仕事の段取りをつけて
早退して帰り、ママとバトンタッチして看病する、という
看病リレー。
仕事の繁忙によっては、逆のことがあってもいいでしょう。二人とも丸々一日休むのでなく、半日ならば職場への迷惑が少なくて済むし、意外と目立たないといいます。精神的にも楽ですね。
そうして、パパにも
おかゆくらい作れるようになってもらいたいものですね。妻が病気になったときにお弁当を買ってくる夫では困りますから。今はレトルトのおかゆもおいしいですが、病気のときにおかゆを作ってくれた思い出というのもよいものではないですか?
子どもも病気のとき、「ママが絵本を読んでくれた。パパがおかゆを作ってくれた」という思い出が残り、後になれば苦しかったことよりも優しく看病してくれたことを覚えているかもしれません。もちろん重篤にならないことが大事ですが。