連載記事:<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ
お金とは何かを伝えられる! お金の価値が子どもにもわかる絵本<絵本ナビ監修>絵本をえらぶ Vol.44
なるほど! お金のはなし
著:マーティン・ジェンキンス/絵:きたむら さとし/訳:吉井 一美/出版社:BL出版
「なるほど! お金のはなし」(絵本ナビ紹介ページ)
自給自足で暮らしていた昔の人々は、物々交換をするようになり、自分の財産を記録するために粘土でおはじきのようなものを使うようになった…。大人でさえ知らない人も多いお金の誕生やこれまでの歴史が、子どもにも理解しやすい言葉で紹介されている一冊。文章だけでなく図解による説明もあるので、理解を深める手助けをしてくれます。
お金ってなんだろう
出版社:岩崎書店
「お金ってなんだろう」(絵本ナビ紹介ページ)
お金とはいいものなのか、悪いものなのか…。人間にとってお金は、実はとても危うい存在であると教えてくれるのがこちらの絵本です。普段目にしている100円玉や1000円札はただものを買う道具ではなく、人と人をつなぐ存在であること。お金と社会が密に関係する大切さなどを伝えてくれます。まさに、お金との向き合い方を知るチャンス! 正しい使い方をしっかり教わりたいですね。
買物絵本
作・絵:五味 太郎/出版社:ブロンズ新社
「買物絵本」(絵本ナビ紹介ページ)
たくさんの人に愛されてきた五味太郎さんワールド。今回のテーマは「お金」です。ほかと一味違うのは「お金で買えるもの」について心理的な考察をしているところです。たとえばお菓子を買うと「うれしい」と感じますが、食べ過ぎて虫歯になると治療でお金が必要になります。つまりお菓子を買うことは虫歯の治療費を買うことと同じ…? お金で買えるものには良い面もあれば、悪い面もある。買い物はいろんな感情や時間、出来事を買うことと同じなど、ものを買うことの深みを感じさせてくれる一冊です。
ちょっと難しい「お金」のこと。年齢によっても伝え方を考えなければいけないテーマですが、今回ご紹介した絵本のサポートがあれば大丈夫! 子どもの好奇心を刺激しながら、楽しくお金の価値を伝えることができるはずです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
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