ラク家事をして貯蓄をする! 秘密は冷蔵庫にあった!
■平日の家事がぐっとラクになる“半調理保存”
さて、毎日仕事や育児に追われる主婦にとって、調理は一番負担が大きいといっても過言ではないと思います。大切な家族のからだを作る食事。手を抜くことはできませんが、週末の買い物後、ほんのひと手間加えて保存するだけで、平日の調理時間が短くすむ
おかず貯蓄になるんです。
その
「ほんのひと手間」=「半調理保存」とは、ゆでて冷蔵すること。半調理保存しておくことで、平日の作業がぐんとラクに、そして時短になるというメリットがあります。
たとえばブロッコリー。時間のない朝の温サラダとして、お弁当に少し隙間ができてしまった時におひたしやごま和えなどにして入れたり、パスタの仕上げやメイン料理に彩りを添えたりと、保存期間の5~6日でさまざまなおかずにアレンジしながら使うことができます。
また、お肉や卵の半調理保存も便利。
ゆで鶏を保存しておけば、メイン料理として「ゆで鶏の香味ソースがけ」や「冷やし中華」、前菜として「バンバンジー」など、一度の調理で何品もの時短レシピに早変わりします。
「冷蔵庫は使う人の暮らし方を映し出す鏡のようなもの」と島本さん。家計や家事の効率がアップする冷蔵庫を作ることは、自分にとって使いやすく気持ちのいい冷蔵庫にするということなのではないでしょうか。
たとえば、物がいっぱいに詰め込まれた冷蔵庫のスペースを半分あけると、年間電気使用料金は約960円も節約できるとか。さらに、季節ごとに温度設定を変えると節電効果がアップ。夏は「中」、冬は「弱」にすることで年間約1360円の節約になるそうです。
※節電効果は、冷蔵庫の種類・容量によって異なります。
こまめに掃除と整理整頓しながらメンテナンスしていくことで、冷蔵庫は心地よい素敵な相棒になってくれるはずです。
参考図書:
「ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典」
島本美由紀/著 講談社
家事の「ラク」を追究してきた著者がたどり着いた、究極の冷蔵庫活用法を徹底解説。気になる食品保存のテクニックから、「作りおき」のコツまで、冷蔵庫活用で家事の手間や無駄遣いを徹底排除する秘訣を伝授する一冊。
島本美由紀(しまもと・みゆき)
料理研究家。ラク家事アドバイザー。
冷蔵庫と食品保存のスペシャリストとして調理の時短テクニックや、整理収納アドバイザーの資格を生かした片づけ方法など実用的なアイデアが好評を得て、テレビや雑誌を中心に幅広く活躍中。『冷蔵庫超片づけ術』(双葉社)、『おもわず自慢したくなる料理のラクワザ333』(河出書房新社)、『冷蔵庫を片づけると時間とお金が10倍になる!』(講談社+α文庫)、『ひと目でわかる食品保存事典 簡単! 長持ち! 節約!』(講談社)など、著書多数。
たまには考える。地球とカラダにちょうど良い新しいフード「JUST RIGHT NEW FOOD2024」が開催中【編集部の「これ、気になる!」 Vol.136】