『コード・ブルー』山P最強ツンデレ! ただカッコいいってどういうこと?
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『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)第2話が7月24日に放送され、視聴率は15.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録。月9ドラマで3年ぶりの2週連続15%超えを達成し、大反響を呼んでいる。
■黒田イズムを継承!藍沢の“飴と鞭”にファン歓喜
「親の心子知らずということわざがある。確かにそうだ。親にはなっていないけど、いまではその心がすごく理解できる」と、
白石(新垣結衣)は新人フェローたちをどう育成するか悩んでいた。
人手不足を解消するためにはフェローを育てるしかないという白石と、フェローへの丁寧な指導よりも人命を優先するという
藍沢(山下智久)がぶつかりあう。
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意識のない患者を「最高の練習台」と言い切る藍沢に、「人として最低です」と泣き出す横峯(新木優子)。直後、クレーンで吊られた船の落下事故が発生してドクターヘリに乗り込むと、藍沢は負傷者の親子3人全員を診るよう横峯に指示し、
「フライトドクターはおまえだ。俺はただの付き添い」と言い放つ。
このセリフは、1stシーズンで当時の指導医だった
黒田(柳葉敏郎)が、初フライトの白石に対して発した言葉。ファンからは、黒田イズムが藍沢に引き継がれていることに歓喜の声もあがった。
現場では「まずは順番を決めろ」という藍沢に、何かを吹っ切ったようにスイッチが入る横峯。そして相変わらず無駄のないスピード感で救急車に乗り込む藍沢。この、救急車のドアを閉めながら乗り込む感じ、なんでこんなにもカッコいいんだろうか。
ただドアを閉めるだけなのにカッコイイって、藍沢先生どういうことよ…。
患者の容態も落ち着き、一安心したところで炸裂(さくれつ)したのが藍沢先生の最強ツンデレ。「換気ができないくらいで連絡するな、ヘリの中で制限があったとはいえ処置がへたくそすぎ」などとさんざん落としてからの
「よくやった」。この一言に、もう胸がトキめいてどうしようもない。
ちなみに、この「よくやった」もまた、白石が「魔法の言葉」と語ったように黒田の名ゼリフ。ただし黒田は過去、藍沢に対して
「患者はおまえの練習台じゃない」とも話しており、今でも患者を「練習台」と言い切る藍沢は、黒田をリスペクトしつつも、あくまで自分自身のやり方を貫いているといえるだろう。
たしかに、人の命を左右する現場で「できません」は通用しない。この藍沢の“飴と鞭”とも言える指導方法には、ファンからの胸キュン報告はもちろん、若手の人材育成という課題に悩む視聴者からも共感の声が多く聞かれた。
■同期のなごみ会話に胸熱! じつは藍沢先生はおとぼけ?
今回も、ほんの少しの進展があった
藤川(浅利陽介)と
冴島(比嘉愛未)の恋愛模様。冴島に話を持ちかける前に、白石と
緋山 (戸田恵梨香)、そして背中越しの藍沢にまで「じつは、あいつも妊娠してるみたいなんだ…」と話す藤川。
白石には「まず人に言っちゃいけないと思う、そんな大事なこと」と諭され、緋山には「当たり前でしょ、あんたバカなの?」と、視聴者だれもの心を代弁されてしまう藤川 。そして「ひとつ確認していいか、おまえら付き合ってたのか?」というおとぼけ藍沢。そんな同期同士のたわいないやりとりに思わず笑みがこぼれてしまう。
だが、冴島本人は「仕事がおもしろい」という理由で産むかどうか悩んでいた。「いまは、だれにも言わないで」と話すと「…あ」と固まる藤川に、「言ったの!?…ったく」と舌打ち。そりゃそうだよ、藤川先生。
妊娠なんて繊細な問題、勝手に人に話して舌打ちだけで済んだことが奇跡かも。
この新感覚夫婦漫才のような藤川と冴島のやりとりは“ライトに、そしてハッピーに”描いてほしいという気持ちもあるが、次週予告では毒物汚染によって冴島が意識を失い搬送されるという衝撃の展開。冴島はもちろん、おなかの赤ちゃんに何かあったら…とハラハラせずにいられない。