■ダイエットと同じ!? 収納を増やすと物も増える
物が増えて収納場所がなくなったとき、単純に「収納を増やせばいい」と考える人がいますが、伊藤先生はそれはやめたほうがいいといいます。
というのも、収納を増やせば増やすほど、確実に
物も増えてしまうから。これは「最近太ってきたな」と感じて服のサイズを上げると、体がそれに合わせてさらに太ってしまうのと同じ。ネコちゃんが教えてくれるように、「今ある収納に合わせて物の量やしまい方を調整することが先決」だそうです。
収納のポイントは以下の3つ。
・全部取り出す
・取捨選択する
・キレイに戻す
まずは「全部取り出す」ことで、自分が何を持っているか
把握が可能。次に、現在の収納状況を見つめながら「取捨選択する」ことで少しずつ自分の
考えもまとまってきます。さらに、「キレイに戻す」ことで、物を探す時間も減らせ、時間に
ゆとりも生まれます。
物が減れば、管理もしやすくなりますね。
■家族みんながわかりやすく、使いやすいリビング収納とは
リビングには家族のさまざまな物が集まるので、みんながわかりやすく、使いやすい収納にするのがポイントです。
扉付きの収納棚なら、透明のプラボックスを使えば、中身がひと目でわかり、子どもでも取り出しがカンタン。扉が付いていないラック類であれば、色や形をそろえた不透明の箱などにラベルを貼って分類すると、スッキリ片づけられます。
棚にしまうときは、文房具やメガネなど使用頻度の高い物は取り出しやすい位置に、出番が少ない物やシーズン物は奥のほうへ入れると使い勝手がアップ。詰め込み過ぎると取り出しづらくなるので、収納は容量の
8分目くらいまでを目安に。取り出しやすいということは、「片づけやすい」、つまり「散らからない」ことにつながります。
本にはこのほかにもキッチンや寝室などリビング以外の家の片づけアドバイスやクローゼットの収納術などが、マンガでわかりやすく紹介されています。空間心理カウンセラーの伊藤さんによる心理面からの解説も目からウロコで、これまでなかなか片づけられなかった人も、読めば少しずつ意識が変わると思いますよ!
マンガでわかる片づけ ネコちゃんのスパルタおそうじ塾
卵山玉子 著 伊藤勇司 監修/WAVE出版 1,200円(税別)
ある日とつぜん、飼い猫がおそうじ指南をはじめたら…?ネコのおそうじマスターが教える、2度と散らからないユニークなお片づけマンガ。
みんなが幸せになるおうちを目指して、ネコちゃんが懇切丁寧にお掃除のコツを教えてくれます。役に立つだけでなく、ネコちゃんのスパルタぶり&可愛さのギャップで笑えて心がほっこりするお片づけ物語です。
<卵山 玉子(たまごやま・たまこ) プロフィール>
お片づけじょうずなマンガ家。アメブロ公式トップブロガー。愛猫との生活を描いた猫マンガ『うちの猫がまた変なことしてる。』『うちの猫がまた変なことしてる。2』(共にKADOKAWA)で人気を博す。挿絵に『シュウさま-保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使』(WAVE出版)、『イラストでわかる! ネコ学大図鑑』(宝島社)。
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ブログ「うちの猫がまた変なことしてる」
<伊藤勇司(いとう・ゆうじ) プロフィール>
「片づけ心理の専門家」空間心理カウンセラー。日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。魔法の質問認定講師。引っ越し業で働きながら心理学を学ぶ中で「部屋と心の相関性」に着目し、片づけの悩みを心理的な側面から解決する「空間心理カウンセラー」として2008年に独立。著書に『片づけは「捨てない」ほうがうまくいく』(飛鳥新社)、『部屋は自分の心を映す鏡でした。』(日本文芸社)、『あなたはなぜ、片づけられないのか?』(PHP研究所)がある。
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伊藤勇司オフィシャルサイト
部屋も心もスッキリ! お掃除&片付け特集