なぜSMAPに「ありがとう」を送り続ける? メンバーが解散に口を閉ざすワケ
■SMAPにファンの気持ちは届いているのか?
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ファンの行動、思いをメンバーはきちんと感じ取ってくれていた。解散報道直後にあった木村のラジオでは、リスナーからの「なぜすぐに帰国(解散報道時ハワイに滞在)しなかったのか」という痛烈なメッセージを木村自身が読んでいる。
SMAPラストデーとなった2016年12月31日の中居のラジオ放送では、「僕の心に、みんなのすべての想いっていうのが、
ちゃんと届いてます。(中略)見てないふりをしようとかノーリアクションで通そうとかじゃなく。お返事遅れちゃいましたけど、もう ありがとう。ありがとうでいっぱいです。」と伝えている。
そしていまなおラジオでは稲垣がSMAPの思い出エピソードを語り、慎吾の番組では頻繁にSMAP曲が流れている。いまでも彼らが“SMAP”を、そしてファンを大事にしてくれているのは、きちんと伝わっているのだ。
今年の9月9日も全国で「SMAP26周年」を祝うイベントが多く行われた。広島では市電がSMAPジャックされ、SMAPデビューイベントが行われた聖地・西武園ゆうえんちでは「SMAP」の人文字が出現。全国のタワーレコード各店舗では、「デビュー26周年記念」レシートを発行。東京新聞の「T-Voice」という広告欄は、「26周年おめでとう」の文字で埋め尽くされていた。
■SMAP「前に!」 どんなことがあっても…
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メンバーがこの26周年記念日、そして稲垣、草なぎ、香取の退所をどのように感じて過ごしたかはわからない。香取は、9月9日
『SmaSTATION!!』放送前に、テレビ局前に集まったファンに「今夜もがんばります!」と異例のあいさつを行い、ジャニーズ退所で不安となっているファンを安心させた。
木村は、9月8日の自身のラジオ番組で、SMAPの曲である
「前に!」を流した。3人については一言も語らなかったが、この曲こそが木村から3人へのエールだと思いたい。
以前ライブで木村はこの曲で次のように言っている。
「この先、どんなことがあっても俺らSMAPと一緒に―前に!前に!!」。
3人がジャニーズ事務所から退所したことは、彼らが一歩前に踏み出し、この先もっともっと飛べるようになることだと信じたい。
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