『with』をはじめとするファッション誌やTV番組『ヒルナンデス!』で、“明日着られるリアルなファッション”を提案することで、多くの女性にファッションの楽しさを伝えてきたスタイリストの小山田早織さん。
彼女の初のスタイリングブック『身の丈に合った服で美人になる』が、この度刊行に。
ユニクロ、ZARA、GU、無印良品、GAP、H&Mと、自身も愛用する6大コスパブランドでのアイテムの選び方、
高見えさせるコツ、さらに“美人になれる小山田持論”から私服スナップ、自宅のクローゼットの中身、スタイリストになった経緯などプライベートにまで迫った読み応えたっぷりの一冊です。
しかも、紹介されている6大コスパブランドのアイテムは、
今秋発売のものばかり。気になるアイテムがあればすぐに買えて、明日のファッションに取り入れられるのもうれしいポイントです。
今やコスパブランドは、女性にとってとても身近な存在になっています。特に、時間やお金に制限があるママたちにとって、リーズナブルなだけでなく同じブランド内で家族の服がまとめて買えるところもポイント。
そんなママたちの強い味方であるコスパブランドをオシャレに着こなす
小山田メソッドを、本著から少しご紹介したいと思います。
■無理なく買えるトレンド感のある服が“身の丈に合った服”
まず、小山田さんの考える
身の丈に合った服とは、無理なく買えるトレンド感のある服のこと。
着古していたり、流行遅れになった高価な服よりも、手の届く範囲でシーズンごとに流行を取り入れていくほうがオシャレだと提案しています。そして、それを叶えてくれるのがコスパブランド。リーズナブルだからベーシックなアイテムもアップデートしやすく、トレンド服にも挑戦しやすいわけです。
また、子育て中は常に洋服が汚れる可能性がつきまといます。高価な服が汚れるのを心配するよりも、気軽に買えてジャブジャブ洗える服の方が気がねなく着られますよね。近くの公園に子どもと出かけるときでも、トレンドを取り入れた新しい服を着るだけで、気分がぐっと上がります。
■“高見え”の秘密と、失敗しないコスパブランド活用法
小山田さんによると、コスパブランド服を安っぽく見せないポイントは配色にあるそうです。そこで、真似しやすい3つの配色をご紹介。
1.カフェラテ配色
ワントーンコーデは色の幅が狭いとただの地味な人になってしまうので、濃淡の幅を持たせると華やかな印象に。カフェラテから着想を得た“カフェラテ配色”では、カプチーノの泡をイメージして多めの白を配し、ブラウンの小物でシナモンパウダーのスパイスを添える。
2.グレーのワントーン配色
グレーのワントーンコーデは、成功すれば洗練して見える配色です。地味にならないよう、シルバー小物やアクセを加えたり、リブニットなど素材感があるアイテムを組み合わせたりして、メリハリを出して。
3.黒×カーキ
クールで誰でもオシャレに見える配色。重い色同士なのでロゴや柄アイテムを投入することで、着こなしに軽やかさを出すのがコツ。
少しフェミニンさを加えたいときは、ブラウン寄りのカーキを選ぶと挑戦しやすいそう。
ベージュ、グレー、黒、カーキと、
使いやすい色をベースにトップスタイリストらしい視点が効いたテクニックですね。ほかにも本著では、「メンズのトップスをオーバーサイズで着る」「華やかなパーティ服はZARAかH&Mで探す」「流行のアウターをコスパブランドで毎年買い替える」など、小山田さん流の活用法やオシャレのヒントがいっぱいです。
そして、「大人は
買ってはいけないプチプラアイテム」というドキっとするポイントも……。
1.クロップトパンツ
万人がはける仕様になっていて、特にヒップ~太ももがゆるめシルエットのものが多いので、後ろ姿をチェックして。
2.パンプス
靴は健康をも左右するので、大量生産モノではなく木型や中敷きにこだわって、足に合う靴を探すようにすべき。
3.合皮の大きめバッグ
大きめのバッグだと、合皮の風合いや縫製に良し悪しが顕著に表れてしまうので、大人にはNG。
4.華奢アクセ
コーデを格上げしてくれる華奢アクセには本物の輝きが必要なので、金メッキは避けたいところ。