遅刻癖が治らない…改善策を専門家がアドバイス【心屋仁之助 塾】



私は話しながら、いつも感じていました。彼女が「遅刻してはいけない」と強く思っていることを。普段はきちんとされてる方です。でも、笑えるくらいに遅れてくるんです。遅刻についても、二人でよく話しました。彼女はちょっと「欲張り」な感じがしましたね。あれもこれもやろうとせず、たったひとつの行動を守ろうとする……くらいがちょうどいいのかもしれません。

遅刻しない人というのは、「時間ぴったり」に到着することを目指していません。
現地で少し時間が余るくらいに計算しています。時間が余って、人を待つ側になって「損してもいい」なのです。遅刻する人は、少しでも時間があると何かしようとしたりして、パズルのように詰め込みます。

「時間が余るくらいで、ちょうどいい」と思ってみてください。早く着いて、少しくらい時間を無駄にしてもいいのです。その時間で、遅刻してくる人を待ってもいいのです。

もっとボンヤリしていてください。そう、力を抜いて。
今の自分を責めずに。すみれさんは、そもそもは”のんびり屋さん”かもしれないですしね。

今は自分を責めすぎて、心身ともに疲れてしまっているのでしょう。そんなときは自分を責めないで、心も体も休めてください。一度、底まで沈み込んだら、あとは浮上するだけです。

「遅刻してもいい、ルーズでもいい。もうすでにルーズだし」と呟いてみましょう。それを楽に言えるようになったら、今度は笑って言ってください。


しっかり休んで「ダメ人間な自分」を受け入れたら、今度は「ダメな人じゃない自分」も受け入れてみましょう。人は必ず両方を持っています。気分よく日々を送るコツは、「私はダメ人間であり、同時にダメ人間じゃない。皆もそうなのだ」という事実を認めて、受け入れることです。

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