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送り迎えでひんぱんに顔を合わせ、ママ友とのつき合いが濃密な園時代に比べ、同級生の親と顔を合わせる機会がぐんと減る小学生ママ。親しいママ友を作る機会も、園時代より少なくなりがちです。
少ない機会を生かして上手にママ友を作れる社交ママはいいけれど、
「挨拶だけで精一杯」「知らない顔が多くて保護者会が行きづらい」なんていうママも案外多いのではないでしょうか?
「子どもの友だち作りにママの社交スキルは影響するか」「
人付き合いが苦手なママはどうすればいいか」といった質問を、周囲の小学生ママに聞いてみました。
■ママの社交力は必要か? ママ同士の会話が考えるきっかけに
ママの社交力について考えるきっかけになったのは、同じ園から小学校に上がったママ友たちとの飲み会での会話。子どもたちが小学校3年生になった今、子どもが男女入り混じっていることもあり、少しずつ学校ではお互いに今までとは違う仲良しができてきている状況でした。
Aさん「そういえば、休日に○○君と△△君が公園で遊んでたねー」
Bさん「え? そうなの? うちの子、学校ではよくその子たちといるのに
誘われていないなあ。子どもたち同士で約束しているのかな? 」
Cさん「何言ってるのー。ママ同士で連絡取り合っているんだよー」
Bさん「そうなんだ、
ガーン…。
私そんなマメなこと、あまりできないなあ。今始めたばかりの仕事で精一杯だし…。親がマメじゃないと子どもは仲良しを作りにくくなるかなあ…」
Aさん「うーん、そうだね…。結構みんな
ママ同士連絡取り合っている感じがするしね…」
■ママ同士でフォローは必要? 小学校低学年ママの社交力
その飲み会では、なんだか子どもが小学生に上がるとそこまでがんばるエネルギーは持てないね、というような会話で終わったように記憶しています。小学生の娘2人を持つ筆者も、3年生の次女の小学生ママ友作りは長女の時ほど
がんばれていないなあ、と改めて実感。
家の近所にある児童館には、次女の同級生ママ3、4人がおしゃべりしながら子どもの遊びを見守っている姿を時おり見かけ、自分も次女もそこに入れないことに何となく
引け目を感じていましたが、仕事が忙しいのを言い訳にその仲間に入ろう、とがんばれない自分もいました。(夫には「子どもは一人目という若いママが多いから、仲間に入りづらいんじゃない?」という現実的な指摘も受けていましたが……)。
そこでふと、一体どんな場合にママの
社交スキルが必要となるんだろうと考えてみました。
低学年の時は、まだ時間や曜日をしっかり理解できなくて、子ども同士だけでは放課後や休日の約束が難しかったりすることがよくあります。そのような時に相手の子どもの親に遊べる曜日や場所を確認して、子どもたちの約束を補完するために、相手の子どもの
親と連絡を取り合える関係を作っておくとスムーズです。
保護者会などで学校に行く機会に、子どもから名前をよく聞く友だちのママにはせっかくだから挨拶をして、
連絡先をお互い交換しましょう。この時に、そのママがマメに連絡を取り合いたい方か、基本的には子どもの自主性に任せていて、必要な時だけ最低限の連絡が欲しい方か、なんとなく
距離感をつかんでおきましょう。特に、最近は仕事で忙しいママも増え、あまりにひんぱんなやりとりを望まないサッパリママも増えているように思います。
親の社交スキルがより生きるのは、やはり子どもが自分から積極的に
友だちを誘えない場合や、まだ特定の
仲良しができない場合でしょうか。学校で少し仲良くなった友だち親子を自宅に招待したり、子どものためにパーティーを企画したり、地元のイベントに友だち親子数組を誘ってみんなで参加したり…。
放課後や休みの日に学校以外の場所で一緒に遊ぶという、共有できる特別な経験は、子どもたちを
より親密にします。
その際、ママネットワークを作るのが得意な社交ママは、そのような機会をひんぱんに作ることができます。筆者の長女が低学年の時も、定期的に大人数の親子を家に呼んでパーティーをして、子どもがいろいろな友だちと遊ぶ機会、そして親同士が情報交換をする機会を作っているママがいました。