私の子育ての悩み、毒親が原因? 知らず知らずにはまってしまうライト毒親の連鎖
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毎日の子育て、楽しい面もありますが大変なことも多いですよね。子どもは本当に親の思い通りにはなりません。何度言っても同じことの繰り返し、いつになったらできるようになるの! とついカッとなり、子どもをどなったり、つい手が出てしまったというのは、多くのママが経験していることだと思います。
ママだって人の子、完璧ではありません。いつも聖母のように優しく子どもと接するのは難しいでしょう。しかし、もしあなたが「なんでこの子は○○できないんだろう、××しないんだろう。なんとかしてやらせなくては!」といった思いが強すぎて、子どもが正反対のことをすると
落ち込んでしまったり、必要以上に
イライラをつのらせるようなら、一度ここで立ち止まり考えてほしいのです。
■仲良しで頼りがいのある親、実はライト毒親だったかも?
最近、
「毒親」「毒母」という言葉をよく耳にします。
親という権威をふりかざして子どもを支配するタイプを、一般的に毒親といいます。子どもの成長や自立を阻むので、虐待やネグレクトを引き起こし、時には社会事件にまで発展することがあります。
そう聞くと「うちの親はそんなひどい人達じゃないし、私のことをかわいがってくれたから毒親なんかじゃないわ」と思われる方がほとんどでしょう。
しかし、毒親と子どもの関係は、必ずしも悪いわけではありません。
愛情という大義名分のもと、自分の思い通りに子どもを育てたいという思いが強い
ライト毒親も存在します。
ライト毒親は、自分が子どものときに
果たせなかった夢を自分の子どもを利用してかなえようとしたり、逆に自分が育ったのと同じように子どもを育てることに
執着します。例えば、「バイオリンを習わせる」「小学校受験をさせる」など、子どもにとって必ずしも悪い事ばかりではないのが特長です。
しかし、そのようにライト毒親からの支配を受けながら育った子どもが、いざ大人になって子育てをしようとしたとき、うまくいかずに悩むということがあります。
私が受ける育児のご相談でもこのケースは多いです。
相談者は一様に「こんなに子どもの幸せを思って○○したのに、それに応えてくれない。空しいし、子どもに腹が立つ」と口をそろえます。そういった「○○であるべき」「○○であってはならない」という」
気持ち、思い込みが強いほど、毒親の影響を受けて、自分も毒親になっている可能性が高いといえるでしょう。