私の子育ての悩み、毒親が原因? 知らず知らずにはまってしまうライト毒親の連鎖
■親のエゴを叶えるため、がんばってしまう子どもたち
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ライト毒親は往々にして、「自分の理想」を子どもに反映しようとします。それを「あなたのためになるのよ」「あなたのためを思って言ってるのよ」というふうに、自分のエゴを「子どものため」と転嫁し隠してしまいます。
子どもは親の期待に応えようと一生懸命になりますよね。そして、その期待に応えられても、応えられなくても、大人になって
心の重石として残ることがあります。
期待に応えられれば「自分も同じように子どもを育てなければ」と焦りますし、応えられなければ「自分の子どもにリベンジさせよう」と意気込むか「子どもには絶対に同じことはやらせない」という反発心で行動します。そうやって、知らず知らずのうちに
毒親の連鎖が続くのです。
■自分のエゴに気づく、「本当にそうなの?」という問いかけから
もちろん育児には各ご家庭の方針、ポリシーが反映されるものです。しかし、思い通りに子どもが動かず気持ちが落ち込むという時は、以下の質問に対する答えを書き出してみましょう。
1.子どものどんなことに対して不満があるのか(例えば、運動をさせているのに走るのが遅い)
2.なぜ不満なのか(例えば、速ければリレーの選手に選ばれるのに選ばれないのが悔しい)
3.なぜそう感じるのか(例えば、リレー選手は運動会で人気者になれると思うから)
4.そうでなければどうなるのか(例えば、子どもが人気者になれなくなってしまうかも)
5.それは本当にそうなのか(例えば、よく考えたら自分の親が「リレー選手になれたらかっこいいからがんばれ」と自分に望んでいたからそう思いこんでいるの)
6.子どもは楽しんでいるのか(例えば、走ることは楽しんでいる)
7.違う形で生かせないか(例えば、タイムは気にせず、体力作りの一環として走ることに取り組ませる)
これは、心理カウンセリングをするうえで、実際に質問したり書き出してもらっている項目です。こういった質問に答えるだけではなく、自分が生まれてからこれまでのヒストリーを書き出し、起こったことそれぞれに対する感情を書き出す方法もあります。
これは、
論理療法という心理療法で、自分の考えは事実か、合理的か、証明できるか、自分が幸せになるかを、自分自身に問い、自分を苦しくさせている思い込みに気づかせる方法です。
これをやってみることで、「こうでなければ」と思っていたことがもしかすると
「親からの刷り込み」であることに気づき、自分で落ち込みのタネを生み出していただけということに気づくかもしれません。
「親からの期待」はなさすぎても寂しいですが、ありすぎても子どもの心を縛ってしまいます。そして良い子ほどがんばりすぎてしまい、自分より他人の価値観を満たすことを優先してしまうようになります。
子育てで悩んだら、まず「これは本当に子どものためになっているか?」と自分に問いかけてみてくださいね。
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