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毎回スカッとしたアクションで見せてくれるドラマ
『奥様は、取り扱い注意』。現実離れしているストーリーなのに、主婦の人気も高いよう。今回、
綾瀬はるか演じる菜美が解決した事件と
子作りに対する夫婦間のズレについても注目してみた。
■強い女、綾瀬はるかにハマる!
今回、菜美が解決したのはなんと誘拐事件。主婦仲良し3人組で参加したのは、近所の豪邸に住む主婦・美佐子(星野真里)が開いている「読書会」だった。そんなある日、美佐子の一人息子・悠斗が何者かに拐われてしまった。
犯人は1億円という法外な値段を要求。さらに、警察に通報したら息子を殺すと脅迫までしてきた。
おろおろするだけの美佐子に対して、犯人の要求に従う美佐子の夫に違和感を感じた菜美は、自らの手で事件解決をもくろむのだった。
菜美が探っていくと、悠斗の家庭教師・真純が美佐子の夫と不倫関係にあることが判明。菜美は真純の指示で動いている実行犯のアジトを突き止め、見事なアクションで事件を解決へと導いた。
NHK大河の『八重の桜』や『精霊の守り人』では、強い女がハマリ役だった綾瀬はるか。『奥様は、取り扱い注意』で民放ドラマ初の強い女を華麗に演じている姿に、視聴者はひきつけられる。
■子作りにに対する夫婦の温度差とは
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この回では、
夫婦の子作りに対する温度差がテーマでもあった。一般的には
子作りをしたい妻と
子作りをしたくない夫というパターンが多いように思う。
菜美も美佐子の息子のかわいらしさに、さりげなく夫の勇輝(西島秀俊)に子作りについて聞いてみるが、うまくはぐらかされてしまう。
自分より年齢が若い妻をもらった中年夫という夫婦の場合には、妻の
子作りのタイムリミットはまだあると思って結婚していることもあるのではないか。西島を中年夫と同じに見るのはしのびないが、まだ子どもを持つまでの覚悟はないけど結婚だけしたパターンなのかも。もっとも西島演じる勇輝は、まだ謎だらけなので理由は違うところにありそうだが…。
それ以外にも、京子(本田翼)のように、義母からの
「孫が欲しい」オーラの強さにより、子作りを考える妻もいる。妻としての自分のメンツを保つためにも子どもが欲しいというパターンだ。この場合、妻自身の欲望ではないため夫へのお願いの仕方も乱暴になりがちで険悪になることも…。
■元キャリアウーマンにありがちな逆パターンも!?
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優里(広末涼子)の場合は逆パターンだ。子どもが小学生になり、手が離れたことで仕事をしたいと思っていて、そのことを夫にも伝えていた。
しかしある日、「もう一人作ってみないか?」と夫は子作りを提案。そのセリフに優里は「またそうやって
私を家に縛りつけるつもり?」と逆ギレする。
仕事への思いも半ばに家庭に入った女性なら、この怒りの感情は共感できるのではないだろうか。子どもが小学生になったら仕事再開をしたいと考えている女性は多い。たとえキャリアウーマンにまでは戻れなかったとしても、自分の人生を取り戻したいと考える時期でもある。年齢を考えると仕事への復帰が間に合う
最後のチャンスでもあるのだ。
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子どもをいつ作るのか、子どもを何人くらいほしいと思っているのか。これは夫婦間ではとても重要な問題だ。
人生観や価値観とも言える。この考えが違うことで離婚に発展することもあるだろう。
これから結婚をする人は、もちろん相違がないことを確認して結婚に踏み切ることをおすすめしたいところだが、年齢や環境によって気持ちが変化することも多いにあるのが子作り問題の厄介なところ。やはり夫婦による話し合いしか解決方法はないのかもしれない。
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