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2016年10月から放送され、社会的ブームを巻き起こした
『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が、12月31日・1月1日に全11話一挙再放送。
森山みくり(新垣結衣)&
津崎平匡(星野源)が繰り出す“ムズキュン”ラブコメがふたたび楽しめる!
ママたちの心もわしづかみにしたちょっぴり変わった2人の関係は、
夫=雇用主、妻=従業員の
「契約結婚」。ドラマのイントロダクションには“「結婚とは?」=「恋愛+家事」である?”というクエスチョン付きの方程式が…でも、これってあながち間違っていない気も!? あらためて夫婦とは、一体どういう関係のことを言うのだろうか。
■「結婚」と「契約結婚」の違いって?
ドラマは、院卒ながら内定ゼロ、派遣切りにあい、将来の危機を感じた主人公・みくりが、家事代行の顧客であった自称・独身のプロである津崎に「就職という意味での結婚」を提案。津崎はそれを了承し、2人が「契約結婚」するところから始まる。
「結婚」と「契約結婚」のもっとも大きな違いは、「結婚に何を求めるか」。一般的に「結婚」の目的は、愛し合う2人があらたな家庭を築くということにある。かたや「契約結婚」が求めるのは、お互いのメリット。
お金、時間、立場と、さまざまな利点を考慮し、細かいルールを決めた上で成立する。つまり、夫婦という仮面を被った、住み込みの家事代行と変わらない。
家庭内で妻がメインに行うことといえば、どちらも “家事”。「結婚」は
「家族のために家事をする」、一方「契約結婚」は
「仕事として家事をする」。やることは同じだが、心持ちが全然違う。
通常の結婚生活には暗黙のルールが多いが、契約結婚の場合は、すべてにおいてきちんとルールが決まっている。お給料というわかりやすい対価があるし、家事をやるべき理由がハッキリとしているのだ。
“妻”を仕事とするみくりの月給は19万4000円。
ここから、家賃や食費は差し引かれるのが、この金額を聞いて「家事をやるだけでこんなにもらえるの!?」と思ったママは多いはず。「私なんていくら家事をがんばっても、お給料はもらえないよ…」と。
これだけの対価があれば、ワンオペ家事・育児をする妻にありがちな「なんで私だけ」という感覚に陥ることは少ないかもしれない。もしかしたらこれって、とても画期的なのではないかとすら思えてしまう。
■家事のボランティア化に妻の不満が爆発!?
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「契約結婚」に恋愛感情が芽生え、正式な「結婚」へと移行すると、雇用主と従業員という関係は解除され、お給料が発生しなくなる。つまり、すべての家事がボランティアに変わるということ。専業主婦であれば、家賃、食費などは夫の給与から支払うことになるのだが、妻側としては、なんだか損した気分になるのは当然だ。
もちろん、最初から「損してるわ~」なんて思いながら結婚する人はいないが、結婚して数年たち、ふと考えると、たしかに家事はボランティアに近いように思えてくる。
いや、ボランティアは自ら志願して行い、そこに喜びを感じるものだとすると、ワーママが仕事を終えたあと、疲れた体で行う家事はブラック労働と変わらないような…!?
家事にお金が発生すれば、わかりやすく不満もたまりにくい。けれども、対価が発生しないことで、我慢や不満が生じてくる。「夫婦なんだから、そんなことない!」と声を上げたいところだが、悔しいかな納得できてしまう自分がいる。
それなら「結婚しても、家事に対してお給料をもらえばスッキリするのか?」という疑問も浮かんだが、“名もなき家事”のことを言い出せばルール作りにキリがないし、育児が加わればより一層一筋縄ではいかなくなる。なにより、「これはあなたの担当だから、私はやらない」という考え方自体、夫婦にとって大切な何かが欠けているように思うのだ。
そう考えると、雇用関係のシンプルさと比べて、恋愛関係はじつに厄介…。でも、相手を思いやりながら、
ルールでは線引きできない関係こそが“夫婦”ということなのかもしれない。
■夫は雇用主じゃない! 理想の夫婦の在り方とは?
とはいえ「契約結婚」のメリットから学んだのは、家事をどんなにがんばっても、対価がないから妻には不満が発生するということ。
無論、その対価はお金じゃなくてもいい。妻が洗濯をするなら夫は掃除、というように、物々交換でもいい。どうしてもできないなら、せめて感謝の気持ちだけでもいい。いや、できることはやってほしい。いやいや、できなくてもやる努力をしてほしい。
夫に対して「対価、対価」と騒ぎ立てるのはなんだか悲しいが、言い換えれば「
お給料を払っていないのに、雇用主のような態度を取るのはおかしい」ということ。夫婦は、一緒に生活していくパートナー。妻が家事をやらなきゃいけないという決まりはないし、関係に上下があるわけでもないのだ。
みくり&平匡のかわいらしさが際立つ『逃げ恥』だが、意外にも夫婦関係の課題について考えさせてくれる社会派ドラマでもある。物語を楽しみながら、いま一度、夫婦の在り方について考えてみてはいかがだろうか? 年末年始、夫婦そろって『逃げ恥』で“ムズキュン”…これはありかもしれない!
『民放連賞最優秀ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」全話一挙放送』全話一挙放送
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<12月31日(日)>
朝8:55~朝11:45…1話~3話
朝11:55~午後4:30…4話~8話
<1月1日(月・祝)>
午後2:30~午後5:30…9話~11話
三島の地獄生活スタート、山田孝之“トビオ”初登場!「インフォーマ」第3話