ふるさと納税の仕組みを徹底的に調査。調べていくうえで「なるほど」と思った情報をまとめてみました。すぐに利用できるおすすめポータルサイトも併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
節約やお得情報を紹介するメディアで多く取り上げられ、ふるさと納税はママたちの間でも話題となっています。「こんな豪華な返礼品がもらえた~!」という話を聞くと、ちょっとやってみようかな…と気になりますよね。
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倹約家の賢いママがやっているイメージで、わたしもそうなりたい、いつか利用してみたいと常々思っていました。でも、メリットばかりがクローズアップされて肝心な仕組みがイマイチわからず、これまでなかなか踏み切れずにいたのです。
ふるさと納税とは?
そもそもふるさと納税とは、生まれ故郷はもちろん全国の応援したい自治体に寄付金を送ることができる制度です。ふるさと納税を受けた自治体は、その寄付金を地域の取り組みに活用。
その感謝の気持ちとして、寄付してくれた人に地元の名産品やサービスなどが「お礼品」として送られる仕組みになっています。
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ふるさと納税の仕組みと計算法
ふるさと納税で支払ったお金は法律上「寄付金」として取り扱われるため、その寄付額に応じて所得税や住民税といった税金が控除されるというのが実は最大のメリットです。寄付額は、以下のような内訳となります。
「寄付額=控除額+2,000円」
例えばある自治体に10,000円寄付し、その自治体が扱っているお礼品から「黒毛和牛ロースステーキ200g×2枚」を選ぶとしましょう。
一見、「ステーキ2枚で10,000円ってこと?」と思ってしまいますが、実質の自己負担額は2,000円で、残りの8,000円はその年の所得税の還付と、翌年度の個人住民税から控除を受けられます。
つまり、たった2,000円の負担で寄付した自治体からお礼の品が届き、本来支払うべき税金も安くなるというわけです。
ただし、所得税控除の対象となるふるさと納税額は、総所得金額の40%が上限。住民税控除の場合は30%が上限と定められています。
具体的な限度額を知りたい場合は、総務省のふるさと納税サイトにある、「全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」という項目でチェックすることができます。
ちなみに、ご自身の控除上限限度額以内であれば、寄付先の数や金額に上限はありません。
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ふるさと納税の申し込みはいつまで?
1月1日から12月31日まで、年間を通していつでも申込みが可能です。1年の所得に対して税の軽減を受けられるため、毎年1~12月を一区切りに申し込むことができます。
基本的にその年の寄付金として処理できるのは、受領証明書に記載されている入金受領日が同年の12月31日までのものとなります。1月1日からは、また翌年の寄付金扱いになります。
手続きはとってもカンタン
ふるさと納税の手順としては、まず寄付する自治体を選びます。選ぶ際はのちほどご紹介するサイトを利用すると便利です。
お礼品や応援したい地域などから寄付先を決め、申し込み手続きへ。すると後日自治体から「お礼品」と「寄付金受領証明書」が届くといった流れです。
そして忘れてはならないのが、税金の控除申請。控除を受けるためには「確定申告」または「ワンストップ特例」のいずれかの手続きを行なう必要があります。
確定申告の際は「寄付金受領証明書」の提出が求められるため、大切に保管しておきましょう。
ふるさと納税サイトを比較!
では、実際にふるさと納税の寄付先はどうやって選べばよいのでしょうか?ここでは、選ぶ際にぜひ利用したいおすすめポータルサイトをピックアップしてみました。
地域密着型サイト。お礼品がメインではなく、自治体の特色や取り組みの発信に力を入れています。子育て政策や自然保護などさまざまなジャンルのプロジェクトを検索でき、共感したものに寄付できるといった仕組みです。
税金を納める意味を考えさせられ、ふるさと納税の本質に沿った寄付ができるメリットがあります。
定番の高級肉はもちろん、群馬県富岡市の「シルク化粧品セット」や滋賀県高島市の郷土食「鮒寿司」など、地域限定アイテムを多く取り扱っています。
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楽天ポイントを寄付額に充当できるだけでなく、通常のショッピングと同様に楽天ポイントが貯まる仕組み。楽天市場のシステムをベースにしているため、手厚い配送サービスで快適にやりとりできます。取り扱いジャンルが豊富で、買い物感覚で選べる点も魅力です。
人気の品は、宮崎県の黒毛和牛や豚肉セット、北海道のいくら詰め合わせなど。10,000円~20,000円の価格帯がランキング上位を占めています。
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取り扱いジャンルが豊富で、お礼品の発送が早い点が特徴。品ごとにレビュー一覧があり、リアルな評価を参考にして選べるのも大きな魅力です。
ジャンルごとに特集が組まれていたり、豪華賞品が当たるキャンペーンが開催されていたりと楽しい要素がたっぷり詰まったサイトです。
評判が高いのが、体験型タイプ。地域の特色を活かした工芸品制作プランや、地元グルメを満喫できる旅行プランなど、さまざまな体験ができるお礼品が揃っています。
中には十二単着付け体験、ダイビングライセンス取得プランなど珍しいものも!
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自治体網羅率100%で、他サイトを圧倒する情報量の多さを誇ります。お礼品の数も群を抜いており、データの充実度としてはNo.1といえるでしょう。
随時「災害支援プロジェクト」を行なっており、被災自治体をリストで紹介しているため、寄付先を選びやすいといったメリットもあります。
人気の品は、佐賀県の黒毛和牛や滋賀県の近江牛といった肉類。中には東京都墨田区の「東京スカイツリーの展望デッキでランチ」などユニークなお礼品もあります。
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メリットばかりではない?
魅力的な名産品がもらえたり、税金が控除されたりとメリットの多いふるさと納税。自治体によっては、寄付金の使い道を寄付した人が指定できるところもあります。
教育・福祉・文化財の保護などから役に立ちたいジャンルを選べるため、社会貢献への大きな実感につながるでしょう。
ただし、最適な寄付額の計算が少々複雑な点が残念なところ。年間所得が確定する前の寄付になるため、予想で寄付額を決める必要があるのです。
上限を超えて寄付してしまうと、超えた分はすべて自己負担額となり損をしてしまいます。また、税金控除手続きも面倒に感じる人が多く、「ちょっとややこしい」要素がいくつかある点に注意です。
とはいえ、実はそう難しく考える必要はありません。年間収入の目安や家族構成をもとに最適な寄付額を算出できれば、あとはお得な要素ばかり。
むしろ、得られる恩恵を考慮すると「ふるさと納税を利用していない家庭は損」といっても過言ではないでしょう。
地域やふるさとをサポートすることの大切さ
ふるさと納税にはメリットがたくさんあり、節約にひと役買ってくれるお得な制度です。しかも、経済的なメリットだけではありません。
生まれ故郷へ寄付することで、地域の活性化に貢献できることはもちろん、子どもに自分の「ふるさと」を教えるきっかけにもなります。また、地域をサポートすることの大切さを見直すことができるでしょう。
我が家もついにふるさと納税デビュー! 今回は悩みに悩んで定番の「お米」をチョイスしましたが、次回は「野菜セット」にする予定です。採れたての特産野菜に触れたり食べたりしながら、子どもたちとプラスαの話ができたらいいなと思っています。
ぜひふるさと納税を通じて、家族で地域やふるさとの魅力を語り合ってみてはいかがでしょうか。
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