『隣の家族は青く見える』兼業、専業、時短…幸せのカタチ比べをする女性たち
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1月25日、
『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)第2話が放送された。
深田恭子&
松山ケンイチ演じる五十嵐夫婦の不妊治療がスタートし、経験者からは共感の声がネットにも上がり始めた。
さらにはちひろ(高橋メアリージュン)と深雪(真飛聖)の
「子どもを持つor持たない論争」など、女性には気になるテーマが盛りだくさんとなっている。
物語に引き込まれる一方で、自分の価値観を他人に押し付ける深雪の痛々しい姿に「はたして自分自身はどうだろうか」と、思わずハッとするのだった。
■「子どもを持つvs持たないバトル」が勃発!
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「マクロビ(マクロビオティック)でグルフリ(グルテンフリー)だから~」と手作りスイーツを奈々(深田)やちひろにお裾分けする深雪は、自分の考えがすべて正しいと思い込んでいる専業主婦。しかもその考えを、他人にまで強要するから厄介だ。
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第2話では、その深雪とちひろのバトルが勃発する。女性は、子どもを産んで社会に貢献しなければもったいないという深雪。一方ちひろは「働いてるってだけで十分社会貢献してるのに、他人の尻ぬぐい(産休中の女性の穴埋め)までしてるんだから、文句言われる筋合いないと思いますけど!」と応戦する。
子育てする女性が、産休制度を利用するのはあたり前の“権利”だという深雪に対して、子どもを持つ、持たないも“権利”であって“義務”じゃないと訴えるちひろ。たしかに、どんな人にも選択の権利があり、選ぶ道に正解、不正解はない。ちひろのセリフに「
自分のものさしだけで他人を測るな」という言葉があったが、まさにそのとおりだ。
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■兼業、専業、時短。どうして周りと比べてしまうの
だが、産休を取る女性は女性で悩みがないわけではない。同僚に迷惑をかけてしまうという気持ちや、育休後の不安もある。復帰して時短勤務をはじめても、後ろめたさや申し訳なさがついて回る。子どもの急病のとき、どうしても休まなければいけないこともある。子育てしているからといって、「あたり前の権利」と正面きって主張できる女性ばかりではない。むしろ、そんな存在はかなり希有だろう。
子どもを持つ、持たないは自由。
にも関わらず、どちらを選んでも生きづらさを感じる世の中には嫌気がさしてしまいそうになる。
子どもを持たずにバリバリ働いてもいい、育休をとってもいい、時短勤務をしてもいい、専業主婦でもいい。それなのに、どうしても周りと自分を比べてしまうのか。
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「どうしてみんな同じじゃないといけないんですか。
みんな違っててもいいじゃないですか」と仲裁に入った奈々の言葉のように、“
自分とは違う周囲を認める”ことが大切。そして、“
周囲とは違う自分を認める”こともまた大切…。あたり前なのになかなか受け入れることのできないこの課題が、ドラマの大きなテーマとなるのだろう。