金銭面だけじゃない! 地方移住するかどうかの基準とは
■都会に出てきて驚いたこと。地方暮らしメリットとは
実際に、筆者は昨夏まで人口20万人未満の地方自治体で暮らしていました。2人の子育てを約4年半地方で行い、その後都会に引っ越してきたことで、地方のメリットとデメリットが見えてきました。地方と言っても、その特色はさまざまなので一概に言うのは難しいですが、筆者が感じたことをまとめてみました。
<地方暮らしのメリット>
●手をつけられていない豊かな自然を体感できる
●お金をかけないでも十分遊べる、かかるお金もわずか
●人との付き合いが親密で距離が近い
●車での移動が気軽で楽にできる
●住居費や食費などの生活費も安く抑えられる
都会に出てきて一番驚いたのは、何をするにも
お金がかかる、そしてその金額も高いこと。地方から都会に出てきて、月々にかかる外出費用はかなり膨れ上がりました。
自然を体験したいと思ったら、レンタカーを借り、高速代を支払って、さらに施設への入園料などもかかるため、かなりの出費です。さらに生活費も都会に出てきてから上がり、とくに住居費は同じ広さの家賃でも2倍ほどになってしまいました。
地方で暮らすと、生活にかかるお金を減らせるというのは言えそうです。
■地方生活のデメリットは子育て世帯には致命的か?
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筆者が考える地方暮らしのデメリットは、次のようなものがあります。
<地方暮らしのデメリット>
●整備されていない自然もあるため、危険も伴うことがある
●仕事が少なく、職探しに難航する
●人が少ないためコミュニティが狭くなりがち
●公共交通機関が都市部ほど充実していないため、車での生活が必須
仕事が少なくて
職探しに苦労するのは、地方の生活で致命的な部分でもあります。子育て世帯は、子どもを養わなければならないので、職無しというわけにはいきませんよね。さらに、仕事が見つかっても、その賃金は下がることが多いです。
生活にかかるお金が減らせても、収入自体が下がることが多いため、結局地方にいても都会にいても、残るお金は同じになる可能性が高そうです。このため地方移住を検討する場合には、
費用よりほかのことを重視した方がいいかもしれません。