片づけ上手な子どもに! NHK「あさイチ」出演のスーパー主婦が実践した子育て術
NHK総合テレビの情報番組「あさイチ」でスーパー主婦として話題の
井田典子さんが、初の著書
『「引き出し1つ」から始まる! 人生を救う 片づけ』を発売しました。井田さん流の
整理収納術や
時間の使い方、
お金とのつきあいかたなど、主婦目線の実践的な家事のコツがぎっしり詰まった一冊です。
書影・P11
井田さんは3人の子どもを育てあげたママでもあります。整理収納アドバイザーでもある井田さんが、
片づけ上手な子どもにするために、子育てで実践してきたこととは? 本の中からヒントになる部分をご紹介します。
■子どもには「片づけてね」ではなく「戻してね」
子どもは散らかしの天才。散乱したおもちゃや絵本を見ると、ついイライラしてしまいますよね。とはいえ、やみくもに「片づけて!」と怒ってもあまり効果はありません。
子どものモノは子ども自身の手で戻せるようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
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井田さんによれば、子どもにとって『片づける』という概念は、あいまいで理解しにくいものなのだそう。「片づけてね」の変わりに使いたいのが、
「戻してね」という言葉だといいます。
「子どもたちは『戻してね』といわれると、一生懸命『これが最初にどの場所にあったか』を思い出そうとします。そして具体的な行動を始め、結果として戻せる=片づけられるのです」
大切なのは、子どもに自分で戻させて
「片づくとスッキリする」と実感させてあげること。片づけが楽しいことだと感じられれば、嫌がらずにやってくれるようになり、自然に得意になっていきます。
「人生を救う片づけ」P35 より
「戻してね」にプラスアルファの一言を添えるのも効果があるといいます。絵本なら「高い順に、左から並べてみようね」という言葉を足すだけで、子どもが
具体的な行動を起こしやすくなります。寝る前なら「ぬいぐるみも自分のおうちに帰りたいんだって」など子どもの豊かな
想像力を刺激するセリフもおすすめです。
■子どものモノの収納場所は「子どもに」決めさせる
「子どもがモノをスムーズに戻すためには、最初に
定位置をしっかり決めておく必要があります」と井田さん。
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このとき重要なのが、
子どもの意見をよく聞くこと。大人はつい「もっとたくさん詰められるのに」とか「こっちに置いたほうが取りだしやすい」など、あれこれ口出ししたくなりますが、子どもには子どもなりのルールがあり、むりやり大人の基準を押し付けても、長続きしないそうです。
お子さんが小さくてまだ明確な自分ルールがないような場合は、戻しやすい定位置を一緒に見つけていくのもいいですね。そんなときは、以下の5つのポイントも参考にしてみてください。
「人生を救う片づけ」P35 より
●「モノが喜ぶ」置き場・置き方
1. 近く…使う場所の近くにまとめる
2. 高さ…頻度の高いものから、使いやすい高さに
3. 簡単…簡単に出し入れできる容器に
4. 縦ならべ…平積みしないで立てる
5. 知らせる…誰もわかるようラベリング