連載記事:妊娠・出産でもらえるお金2018
帝王切開にかかる費用は高額療養費の対象に! 事前申請の方法は?【妊娠・出産でもらえるお金2018 Vol.10】
■高額療養費とは?
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高額療養費とは、1ヶ月の医療費が「自己負担限度額」という一定の金額を超えた場合、その超えた分を加入している健康保険が負担してくれる制度。
以前は、いったん病院の窓口で医療費の自己負担分(2割や3割など)を支払い、申請したのちに払い戻す制度になっていたが、現在では「健康保険限度額適用認定証」を提示することで、退院時、あるいは精算時に、最終的な自己負担額だけを支払う方法が基本になっている。つまり以前のように、立て替える必要はなくなっているわけだ。
■高額療養費の自己負担限度額は?
「医療費総額」−「健康保険制度が負担してくれる金額」=「自己負担限度額」
自己負担限度額は、標準報酬月額によって違ってくるので、ザックリとした目安を一覧表にした。
●自己負担限度額一覧表
(エキサイト編集部作成)
■高額療養費をもらえる人は、どんな人?
1ヶ月の医療費が、自己負担限度額を超えそうな時に、事前に健康保険限度額適用認定証を取得した人。あるいは、高額療養費分を立て替えたのち、加入先の健康保険に支給を申請した人。尚、「1ヶ月」とは1日~月末までのことをいい、月をまたいでかかった場合は「2ヶ月に分けて」計算する。
■高額療養費の手続きの概要
「事前」と「事後」、2種類の申請方法がある。「事後」だと差額が戻ってくるまでに1~3カ月かかるため、一時的に高額な医療費を支払う必要がある。予定帝王切開の場合など、事前に医療費が高くなる場合は「限度額適用認定証」を交付してもらうのがおすすめ。限度額適用認定証の有効期間は原則1年間だが、国民健康保険では8月に切り替えがおこなわれるため、7月末になる。
●事前の場合
①限度額適用認定証を交付してもらう
②加入先の健康保険に「健康保険限度額適用認定証」を交付してもら
③医療機関の窓口に限度額適用認定証を提示すると、自己負担額をのみを病院の窓口で精算すればOK。
●事後の場合
①高額療養費の申請をする
②医療費の2割か3割を支払った後、高額療養費の支給を申請する
③約1~3カ月後に、支払った金額から自己負担限度額を差し引いた分が還付される。
■高額療養費 DATA
※この記事は2018年4月末現在の法令・情報に基づいて書いています
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