インスタ映えな簡単手作りお菓子「材料も手順も3つだけ」パブロバ作りに親子で挑戦!
「世界一の朝食」が評判のカフェbillsでも人気メニューとなり、海外在住経験者やトレンドに敏感な人からジワジワと注目され始めている「パブロバ」。
オーストラリアやニュージランドでよく食べられているこのスイーツは、卵白を使ったメレンゲ菓子の仲間。好きな形に焼いて好みのフルーツやトッピングをのせれば完成するので、親子で楽しく作るのにピッタリです。日本で初めて「パブロバ」を丸一冊テーマにしたレシピ本を出版した太田さちかさんに、親子でパブロバを作るコツをうかがいました。
お話をうかがったのは…
太田さちかさん
パリサンジェルマン・デ・プレで過ごし、エコール・ド・リッツ・エスコフィエスなどで製菓を、京都造形芸術大学大学院で芸術について学ぶ。ケーキデザイナーとして企業やウエディングなど、パーティー用のオーダーメイドケーキやお菓子を製作するほか、独自の世界観あふれるレシピを雑誌・ウェブなどで披露。また芸術教育士という一面も持ち、子どもとママのための製菓クラスやワークショップを展開する「My little days」を主宰している。9歳、7歳、4歳の3児のママ。ウーマンエキサイト公式ブロガーとして製作したケーキや日々のくらしを発信中。
■パブロバってどんなお菓子?
パブロバは、低温のオーブンでゆっくりと焼いたメレンゲの土台にホイップクリームと季節のフルーツを盛りつけたスイーツ。「瀕死の白鳥」で有名な20世紀初頭のロシア人バレリーナ、アンナ・パブロバが愛したことが名前の由来となっています。
「必要な材料は卵、砂糖とひとつまみの塩だけ。
この3つは大体どのご家庭にもいつもありますよね? ケーキ作りの定番材料である小麦粉もバターも必要なくお財布にもやさしいお菓子です。
焼き型も使わず自由な形に作って、好きなものをトッピングして楽しめます。幅広くアレンジが効くので、パブロバなどメレンゲ菓子を作れるようになると、手作りお菓子の幅が一気に広がります」(太田さん)
親子で楽しく作るのにもピッタリだそうです。
■簡単3ステップ! 子どもとパブロバを作ってみよう!
材料もシンプルなパブロバは作り方もシンプルで、生地を作る、焼く、飾るの3ステップだけ。生地作りもハンドミキサーがあればなんと5分ほどで完成するそうです(ブレンダ―や手作業でも労力はかかるけれど作れます)。
注意したいポイントは砂糖(グラニュー糖)を分けて入れるタイミングと、生地がしっかり角が立つまで泡立てることだけ。その2点だけ注意すれば失敗知らずに作れます。
それでは3ステップを太田さんにご紹介いただきましょう。
<材料>
卵白 2個分
グラニュー糖 100g
塩 ひとつまみ
<作り方>
1、生地を作る
卵白に塩ひとつまみを入れて、ハンドミキサーで泡立て、グラニュー糖を3回に分けて加えます。小さな子どもにハンドミキサーを持たせる時は、重そうだったら一緒に持ってあげたり、器具の扱いに注意してあげましょう。
ポイント1:グラニュー糖を入れる3回の目安
全体が白っぽくなってきた時に小さじ1杯(画像左)、泡がきめ細かくなってつやが出てきたら50gを加えてさらに泡立てる(画像真ん中)、生地がハンドミキサーにからみつくくらいのかたさになったら残り全部(画像右)。
ポイント2:生地のかたさ
角がしっかり立つまで、さらに泡立てる。
2、焼く
オーブンシートをしいた天板の上に生地を好きな形に落とし、100℃に予熱をしたオーブンで約2時間焼きます。この時に、子どもが自分で形を決めて好きなように作ったら、工作気分でワクワク間違いなしです。
「焼くというよりは水分を飛ばす感じなので、焼き上がりにすぐにオーブンから取り出す必要はなく、しばらく入れっぱなしでも大丈夫です。本当に気楽に作れるお菓子なんです」(太田さん)
3、飾る
焼きあがったメレンゲにたっぷりのホイップクリームと好みのフルーツをのせたら出来上がり! ここでも子どもの好きなフルーツを自由に選び、飾りつけも子どもに任せたら、子どもは思い思いに作ります。
「パブロバは『こうしなくてはいけない』と決まったルールはないので自由に楽しみながら作ってほしいですね」(太田さん)