ぺこ&りゅうちぇる「個性的な親だから、子どもを丸ごと愛せる」<前編>
■子どもができても、夫婦で話す時間は作れる
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2019
――作品では、ひろしとみさえのハネムーンが描かれていますが、おふたりの新婚旅行の思い出は?
りゅうちぇる:フロリダに行きました!
ぺこ:お仕事で飛行機に乗ることはたくさんあったけれど、ふたりで海外旅行に行くのが初めてだったので、結構大冒険でしたね。
りゅうちぇる:恥ずかしながら、いつもマネージャーさんが飛行機のチケットを取ってくれていたので、自分では全然何もできなくて…ふたりでがんばったよね! 結婚式も新婚旅行も、これから始まる結婚生活の“初めての共同作業”という感じで、いろんな経験になったと今になって思います。
――みさえとひろしはハネムーンで愛を確認し合いますが、おふたりはいかがでしたか?
ぺこ:旅行中、私が体調を崩して丸1日つぶれてしまったんです。そのときのりゅうちぇるの看病が、まじ
スーパーヒーローで、本当に大好きだな、かっこいいなと感じました。喉が痛くなってしまったんですけど、りゅうちぇるがホテルのロビーにあるドリンクバーではちみつレモンを自作して、何往復もしてくれたんです。
りゅうちぇる:あとは、ぺこりんが急に「寿司食べたい」とか言い出したんですよ(笑)。都会じゃなかったから見つからなくて、英語もしゃべれるわけじゃないので、「Do you have sushi?」と聞いたら「I want to eat sushi」とか返ってきて。そんなこと聞いてないのに~。
ぺこりんが待っているのに「本当にムリ~~」って(笑)。そんな感じで、大変でした!!
――(笑)。では、ぺこさんの“ここが好き”と感じたエピソードは?
りゅうちぇる:10日間お休みをもらえたんですけど、こんなに長くふたりきりで過ごせたのは久しぶりだったので
“あぁ、やっぱり好きだな~”と、ショップ店員時代を思い出しました。
子どもが生まれると、ふたりで話す時間ってどんどんなくなっちゃうんですよね。でも、
自分たちが話そうと意識すれば、意外と減らなかったりもする。新婚旅行に行って、そういう考え方に変えられたのは良かったですね。
■りゅうちぇるは“優しさと愛”でできている!?
©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2019
――映画では“ひろし=お宝のカギ”とされていますが、おふたりがお互いの中にある“お宝”だと思うところはどこでしょう?
りゅうちぇる:大和撫子(やまとなでしこ)!
ぺこ:ほんまに意味わかって言ってる!?(笑)。
りゅうちぇる:あんまり、よくわかってないですけど(笑)。
すごくかわいらしいけど、しっかりしていて、
ぺこりんは大和撫子だなって思います。外では僕のことを立ててくれたり、優しくおしとやかな部分もあるし、上品なところもある。そういうところは、ずっと守っていきたいと思わせてくれます。
――ぺこさんは、いかがですか?
ぺこ:ありきたりですけど、優しいところですね。「情であふれすぎやろ!」と思うぐらい優しさにあふれていて。「冷たい」と思ったことが1回もないし、周りの人に対しても絶対に愛を持って接するんです。桃から生まれた桃太郎みたいに、
ハートから生まれたんじゃないかと思うくらい(笑)。
――(笑)。優しすぎて、心配になることはないですか?
ぺこ:でも、ちゃんと腹黒いところもあるので、そこは大丈夫です(笑)。
りゅうちぇる:ぺこりんにしか、優しくないもんね!
ぺこ:そうやって自分では言うけれど、本当に人に対して優しいんですよ。普通は気づかないところにもすごく気がつくし、
りゅうちぇるは“優しさと愛”でできています。