謝らない夫「ごめん!」のひと言がなぜ出てこない? 2つの理由、2つの対処法
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自分が悪いと思ったとき、「ごめんなさい」と謝る。それは、人として当たり前のことです。わが子にも、悪いことをしたなと思ったら「ごめんなさいって言おうね」と声をかけた経験のあるママも多いでしょう。
しかし、素直に「ごめんなさい」と言えるわが子を見たとき、ふっと夫の顔が頭をよぎることはないでしょうか。
「そういえば夫って謝らない…」
過去のイラッとした場面を思い出し、ため息をつきたくなる妻も多いかもしれません。今回は、
謝らない夫の頭の中をのぞいてみることにしましょう。
■うちの夫「こんなとき」でも謝りません!
「この人、ほんとに謝らないなぁ…」と夫にウンザリしてしまうのは、どんなときでしょう。明らかに夫に非があるのに、頑として謝らない。
例えば、こんなシチュエーションではないでしょうか。
ケース1
自分の不注意で棚においてあった食器を落とし、割ってしまった夫。「ごめん! 割っちゃった…」というのが普通なのに、放った一言は「なんかお皿が落ちてきたんだけど…」。お皿が割れたことを重力のせいにした。
ケース2
出かける前に「洗たく物を取り込んでおいてね」と夫にお願い。夕方、雨がふってきたところで帰宅したら、洗たく物は外に干しっぱなしで、衣類はずぶぬれ。
なぜ雨がふっているのに取り込まなかったの? と聞くと自分が忘れていたにもかかわらず「そのとき忙しかったから」「雨が降っているのに気づかなかった」と言い訳。自分の非を断固として認めない。
謝らない夫は、無意識に
「まず言い訳をする」という特長があるようです。自分以外の何かが悪いわけで、自分は悪くない。謝らない夫は
「自分に非があることを認めたくない」という思いが強いといえるでしょう。
■「自分のせいじゃない」と思う夫…どうして? 理由は2つ
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「ごめん」といえばすむのに、どうしてその一言がいえないのでしょうか。そんな夫の様子に困惑してしまう妻も多いことでしょう。
実は、夫は「謝ること」に対してさまざまな思いを抱えています。謝らないのは、謝ることで自分が望まない状況に陥るのではないか、という一種の「おびえ」を感じているからです。
例えば、これまでの
人生で傷ついた経験が少ない人は「責められて傷つくこと」を必要以上に恐れている場合があります。
謝らなければいけないシチュエーションで、相手から「どうしてこうなっちゃったの?」「何してるの?」と言われると、責められているような気がするのでしょう。その状態からなんとか抜け出そうとするため、「自分は悪くない」と他人ごとにしてしまおうとするのです。
また、
プライドが邪魔をし、謝罪を避けている場合もあります。
男性は競争原理で生きているので、階層や階級に非常に敏感。「自分は今、何番目にいるんだろう?」といつも気にしている生き物です。社会に出て、他人から評価されることに慣れてしまっているので、悪い評価を受けそうな事態に直面すると、無意識に避けてしまうんですね。
謝る=できない自分、ダメな自分を認めること。それはしたくない、できれば避けたい…。
こうした思いを分かってあげられず「あなたがやったんでしょ? 自分がしたことなのになんで謝れないの?」と正論で責めると、
根の深いケンカに発展してしまうこともあるので、注意が必要です。