連載記事:子どもが変わる、夫婦も変わる会話術
「夫とはけんかばかり…」夫婦仲が良くなる会話3つのヒント、3つの言葉【子どもが変わる、夫婦も変わる会話術 第2回】
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ヒント3:相手が「言われたい言葉」を会話に盛り込む
天野さん:私が5万人を超える親子と接して、たくさんの夫婦から聞いた「うれしかった言葉」「言われたい言葉」。中でも、夫が妻から言われてうれしい言葉をピックアップしました。これを会話に取り入れてみましょう。
●「今日もお疲れさま」
なんと、夫が妻に言われたい言葉のナンバーワンです。しかし、これは妻だって同じですよね。夫も大変だったけれど、私だって大変だった。
でも、自分が言えてないのに、相手にだけ求めていませんか? こちらから声をかければ、相手も同様に返しやすいものです。夫婦はお互い様。
「自分の要求は相手の要求と同じ」だということを思い出してみましょう。
●「毎日ありがとう」
「私は言われないのに、自分だけ言うのはしゃくにさわる!」という妻の意見もあります。でも、妻のこのひと言で、夫の仕事のパフォーマンスが格段に上がるという研究結果も出ているんですよ!
●「やっぱり頼りになるね」
妻にこそ、いちばん認めてほしいと夫は思っているのではないでしょうか。「後片づけありがとう。やっぱり頼りになるね」など、“あなただから”いう特別感を日ごろから伝えてみましょう。これはうれしいし、頑張りがいもあるものです。
そして、このような言葉を普通に交わしている家庭で育つ子どもは、きっと誰に対しても「素直に感謝を伝えられる」ようになるでしょう。
ほんのひと言を変えるだけで、夫婦の会話がステップアップ。
それが夫婦だけではなく、そばで聞いている子どもにもいい効果を与えます。
最終回は、夫婦の会話で陥りがちな「堂々巡り」から脱出するテクニックをうかがいます!
参考図書:
『賢い子を育てる 夫婦の会話』(あさ出版)
天野ひかり 著/汐見稔幸 監修
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