連載記事:女性のがんとお金の話

妊娠中に、がんが見つかったら!?「がんは情報戦」に役立つ4つの知識【女性のがんとお金の話 第1回】

女性のがんとお金の話

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「もしかして、私もがんになる可能性はあるかも…」と思ったときがチャンスだと話すのは、自身もがんサバイバーであり、ファイナンシャル・プランナーの黒田尚子さん。なぜなら、「情報は力」となるから。そんなあ…

妊娠中に、がんが見つかったら!?「がんは情報戦」に役立つ4つの知識【女性のがんとお金の話 第1回】
美恵子さん(34歳・仮名)は、3ヶ月前に乳がんを手術で摘出後、妊娠を継続しながら抗がん剤治療を受けています。

治療の副作用で脱毛しているためウィッグですが、「おなかの子は女の子です」と臨月のおなかを愛おしそうに触る表情からは満ち足りている様子が伺えます。筆者は、美恵子さんにお会いして、「医学はここまで進歩していたのか!」と衝撃を受けました。


■妊娠とがん治療の両立を目指す医療


妊娠中に、がんが見つかったら!?「がんは情報戦」に役立つ4つの知識【女性のがんとお金の話 第1回】

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「がん」という病名を聞いて、どんなイメージを持ちますか?

聖路加国際病院の看護師で日々がんの治療のこと、生活のこと、仕事のことなどでさまざまな相談を受ける「がん・相談支援室」の橋本久美子さんは言います。

「妊娠中に、がんが見つかった。もしくは、がんになったけれども、これから赤ちゃんが生みたいという人に伝えたいことがあります。それは、『どうか怖がらないで、安心して! 正しい情報を入手して、赤ちゃんを、そして人生を諦めないで欲しい』」。

聖路加国際病院では、妊娠とがん治療の両立を目指す治療を提供し、サポートしています。橋本さんは、がん相談室支援室で、そんながん患者さんたちに寄り添ってきました。

■女性特有がんは、若い世代の発症が急増中

妊娠中に、がんが見つかったら!?「がんは情報戦」に役立つ4つの知識【女性のがんとお金の話 第1回】

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妊娠とがん治療が、両立できる時代の今だからこそ、これから「妊娠するかも」「妊娠したい」という世代に知っておいて欲しいことがあります。

それは、女性特有のがんの発症が若い世代に急増中だということ。
厚生労働省の事業である「がん対策推進企業アクション」が発行する小冊子によれば、子宮頚がんがいちばん多いのは30代前半ですし、乳がんは40代後半です。

子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんで、ヒトパピローマウィルスへの持続的な感染が原因といわれています。このウィルスは性体験がある女性の8割近くが感染経験を持つ一般的なもので、そのうちのごく一部のケースでがんを発症します。近年、20代、30代の若年層に子宮頸がんが急増しています。

乳がんは、女性がかかるがんの中でもっとも多く、乳がんだけで交通事故死の2倍以上の方が亡くなっています。乳がんにかかる人はこの40年で約7倍に増加しています。

<性別・年齢別がん罹患数>
妊娠中に、がんが見つかったら!?「がんは情報戦」に役立つ4つの知識【女性のがんとお金の話 第1回】

※20~64歳を抜粋/出典:「国立がん研究センターがん情報サービス」(ウーマンエキサイト編集部作成)




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