ごちゃごちゃしがちな冷蔵庫を見やすく便利にしたいなら、収納の仕方から見直してみるのがおすすめです。冷蔵庫収納の基本的なコツをチェックして、使い勝手のよい冷蔵庫を目指しましょう。スペースごとの収納アイディアも紹介します。
■冷蔵庫を整理すると食費の節約になるの?
冷蔵庫を整理整頓するメリットというと、見た目や使い勝手のためと思われがちですが、実はそれだけではありません。整理整頓された冷蔵庫は、食費の節約にも大きく役立ってくれるのです。
これは、中身がきれいに整理整頓された冷蔵庫は、そうでない冷蔵庫に比べて食品のロスが少ないことに理由があります。
冷蔵庫内の整理ができていれば、保存中の食品を見落として同じ物を買ってしまったり、奥にしまい込んだまま消費期限を過ぎてしまったりといったことが避けられます。食品を無駄なく使える分、よけいな出費がなくなり、食費の節約になるのです。
そのほかにも、むやみに食品を詰め込まなくなることで、冷気の循環が改善され、光熱費が抑えられるといったうれしい効果も期待できます。
料理の時短にもつながる
冷蔵庫の整理整頓は、料理に必要な『時間の節約』にも役立ちます。
整理整頓されていない冷蔵庫の場合、1つの料理を作る際にも、どこに何があるのかがわからず手間取ってしまいます。
しかし、きれいに整理することでしっかり中身の管理ができている場合、食品を探すのも簡単で、欲しい物をすぐに見つけて手に取れます。
また、冷蔵庫に保存されている食品を把握しやすいぶん、献立選びもスムーズになるのです。日々忙しい主婦にとって、とてもうれしいメリットといえるでしょう。
■たったこれだけ、冷蔵庫収納の3つのコツ
大きさや形がバラバラの食品をまとめて保存する冷蔵庫の収納は、一見難しく思われがちですが、実際はとても簡単です。整理整頓された冷蔵庫にするためのコツをチェックしていきましょう。
中身が一目で分かるように収納
見やすく使いやすい冷蔵庫にするための1つ目のコツは、『中身がひと目で分かるように収納する』ことです。
おすすめなのが、『冷蔵庫で使用する保存容器は基本的に透明なものを選ぶ』という方法です。この方法なら、冷蔵庫を開けた瞬間に中身が分かるので、無理なく食品の管理ができます。
特に、常備菜や、切らしたくない食品には大活躍です。残量がすぐに分かるので、なくなる前に補充できるでしょう。
また、食品ごとに置き場所を決めておくのもおすすめです。
置き場所さえ決まっていれば、その食品の『ある・なし』がすぐに分かるだけでなく、使用時もスムーズに出し入れできます。
ジャンルごとに分けて収納
『ジャンルごとに分けて収納する』のも冷蔵庫収納を成功させるコツの1つです。
同時に使う物をあらかじめジャンル分けしてトレーに収納しておけば、使う際にもトレーごと出し入れできるので手間がかかりません。
ジャンル分けの方法としては、納豆・海苔・ふりかけなどをまとめた『和食セット』、ジャム・バターなどをまとめた『洋食セット』、お弁当作りに必要な物をまとめた『お弁当セット』などがおすすめです。
さらに便利なアイディアとして、『消費期限が近い物』用のトレーも作っておくとよいでしょう。使い忘れがなくなり、食品ロスの削減にもつながります。
出し入れしやすいように収納
整理整頓された冷蔵庫を目指すなら、『出し入れのしやすさ』も重要なポイントです。
どんなに見た目をきれいに整えたとしても、出し入れがしにくい収納ではストレスのもととになってしまいます。
そこでおすすめなのが、『よく使う物は下段、出し入れが少ないストック品などは手が届きにくい上段に収納する』という方法です。出し入れがスムーズなら、きれいに整頓された状態を無理なくキープできるでしょう。
■冷蔵室の収納アイディア
冷蔵庫収納に便利なアイディアにはどのようなものがあるのでしょうか。特におすすめのものを4つ紹介していきます。
100均のバスケットにラベルを付けて
冷蔵庫の収納アイディアとして、まずチェックしたいアイテムが『100均のバスケット』です。
100均のバスケットは、サイズやデザインが豊富で、希望のものを見つけやすいのが特徴です。また、通気性がよいため冷気の循環を妨げる心配もいりません。
一方で、中身が見えにくいというデメリットがありますが、これは中身の名前を書いたラベルを貼ることで解消できます。
ラベル用のシートも、さまざまなタイプのものが100均で販売されているので、バスケットと一緒に選んでみるとよいですね。
チューブの調味料はクリップで吊り下げる
チューブタイプの調味料を愛用している人は多いのではないでしょうか。
チューブタイプの調味料は、必要なときにすぐ使えるとても便利なものではありますが、その一方で、気が付くとすぐに行方不明になってしまう面倒なアイテムでもありますよね。
そんなチューブタイプの調味料は、クリップを使った吊り下げ収納がおすすめです。
クリップでチューブ調味料をはさみ、フック部分を冷蔵庫のドアポケットに引っかければ、スペースを有効活用できます。
ステンレス製のクリップなら、錆びの心配もなく安心して使えます。チューブ調味料の置き場所に悩んだら、ぜひ挑戦してみてください。
卵は取っ手の付いたみそストッカーに
卵の収納は、取っ手付きの『みそストッカー』がおすすめです。取っ手があるので出し入れしやすく、また、丈夫なので割れやすい生卵を入れても安定感があります。
みそストッカーは、サイズ的にも卵の収納にピッタリです。卵を10個入れても少し余裕があるので、使い切る前に補充してもあふれることなく収まりますよ。
なお、卵をみそストッカーに移す際は、鮮度を保つため尖った方を下にして入れましょう。
また、補充の際は、古い卵が1番上にくるようにいったん中身を全部出してから入れ直すのがおすすめです。
ビールはラックを使って2段収納
家族にビールを飲む人がいる場合、冷蔵庫内のスペースがビールに占領されてしまいがちですよね。
内心邪魔に思いつつも、だからといって冷蔵庫から出しておくこともできない…そんなジレンマに苦しんでいる人も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、スペースを無駄なく使える2段収納型のラックです。寝かせた状態の缶ビールをラックに重ねて収納すれば、ビール置き場がハッキリ決まり、必要以上にスペースを使う必要がなくなります。
缶ドリンク専用の2段収納ラックの中には、まるで缶ジュースの自動販売機のように『上段の手前から順にビールを入れ、下段の手前から冷えたビールを取り出す』というタイプも販売されています。
楽しみながら補充ができるので、子どものお手伝いの一環としてもピッタリですね。