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何に対しても否定的でネガティブな人と一緒にいると、とても気疲れしてしまいますよね。愚痴を聞いているうちに自分も影響されて、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
できればそういった人とは近づきたくないでしょうが、もしそれが夫だったら…? 今回は、
「ネガティブ夫に引きずられない、上手な付き合い方」についてご紹介しましょう。
■夫のネガティブ感情に巻き込まれて落ち込んでしまう…
仕事で失敗した、人間関係がうまくいかないなど、外でのトラブルを家庭に持ち込む夫は少なくありません。特に、納得できない仕事をしている、クレーム処理などつらい業務をこなしているなど、ストレスがたまる仕事に携わっている場合が多いようです。
リラックスできる家庭に戻ったら、ついついため息が出たり、妻に愚痴を言ってしまうでしょう。でも、妻も妻で小さな子どもを抱えての家事育児でヘトヘト。夫にやさしくしたくても、できないこともあります。
夫の愚痴を聞いていくうちに、そのネガティブな感情に影響されて、
自分のことのように感じて落ち込んでしまうことはありませんか? そんな時は、どうすればいいのでしょうか。
■妻を追いつめる「なんとかしてあげたい」
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まず、愚痴を言えるということは、夫は妻をすごく信頼している証拠です。仕事や人間関係の愚痴はなかなか外で誰かに聞いてもらうのは難しいですよね。
でも、どこかでネガティブな気持ちをはき出さなければ、精神的に追いつめられてしまうことに。家庭で愚痴を言うのは、夫が妻に対して絶対的な信頼を持っていて、
自分の一番の味方だと信じているからといえます。
しかし、それをずっと聞かされる妻は、たまったものではありません。夫の悩みなのに自分のことのように思えてきて、だんだんとつらく感じます。実は、夫の愚痴を聞くと妻が落ち込むのには理由があります。
心理カウンセラーは、家族や友だちなど知っている人に対して、適切なカウンセリングができないといわれています。カウンセラーも人間ですから、「この人はこういう人」という先入観が入ったり、なんとかしてあげたいという気持ちが強くなり、相手の話や思いをフラットな立場で聞くことが難しくなるからです。
おそらく、妻が夫の愚痴を聞いてつらくなるのは、それと同じような感情がわいているからでしょう。夫という近すぎる存在の悩みだから、
「なんとかしてあげたい」「かわいそう」という気持ちが勝ってしまいます。
でも、妻の立場で夫の仕事や人間関係の悩みを解決することは難しいでしょう。そのため、「なにもしてあげられない」という自分の無力さを感じ、妻は夫のネガティブな感情に引きずられてしまうのです。
自分もつらくなってくると、夫に「もう愚痴は聞きたくない」と言ってしまいたくなることもあるでしょう。しかし、夫の悩みは何も解決していないので、どこか別の「愚痴を聞いてくれる人」へ走ってしまうことも…。
では、どうすればいいのでしょうか。
■夫の愚痴「共感はOK、アドバイスはNG」
夫という近い存在が相手なので難しいとは思いますが、まず妻は夫に対して「なんとかしてあげたい」「かわいそう」という気持ちを意識的に持たないようにすることが肝心です。
夫は妻に対する安心や信頼から、際限なく愚痴を言ってしまうもの。妻はそれを聞き続けるのがつらいから、そういった状況から逃れたいがために、夫の不満をなんとか解決しようと思いますよね。
しかし、それは自分自身の悩みを解決するためであって、
夫の悩みの解消にはなりません。自分が楽になりたい一心で何とかしようとするため、夫の悩みの本質とはずれてしまうでしょう。すると、妻のアドバイスや助言は的はずれなものとなって、夫にとって「わかってもらえない感」が強くなってしまいます。
愚痴を言う夫に対しては、変になんとかしようとせず、とにかく聞いてあげるだけで十分。
それだけで夫の助け、役には立っています。夫は、あなたからのアドバイスや、こうしてほしいといった行動は求めていません。ただただ聞いてほしいだけだからです。
そうは言っても、毎日毎日、帰宅すれば愚痴ばかりの夫と一緒だと、家の中まで暗くなるようで嫌ですよね。そういう時は、無理にまじめに聞かなくてもいいと思います。
愚痴を長々と言ってしまうような時は、自分の中で腑に落ちるまで同じ話を繰り返して、気持ちを整理している過程だと思います。多分、何度も同じ話をしていると思うので、「うんうん、そうね」とほかのことをしながらの流し聞きでいいと思います。
話の区切りがきたら、「いろいろ大変だね」と
共感だけして、それ以上は何も言わず、
アドバイスをする必要もありません。
「信頼されて悩みを打ち明けられているのだから、真面目に聞かないのは不誠実」と気負うこともないのです。
夫の愚痴を途中で遮断したり、明らかに聞いていない素振りをするのはダメですが、夫の愚痴は頭の中を整理しながら内省をしているだけなので、聞いているフリで十分なのです。